稲盛和夫さんに教えていただいたこと【がんばれ建設2028】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年9月1日
NO2028
◆稲盛和夫さんに教えていただいたこと
稲盛和夫さんがお亡くなりになりました。
私は残念ながらお目にかかったことはないのですが
書かれた書籍はほとんどすべて読みましたし
私自身の考え方の指針になっています。
私淑をしていた方でしたので、とても残念な思いです。
特に「動機善なりや。私心なかりしか」という言葉には
ずいぶん助けられました。
稲盛さんは
成果=能力×熱意×考え方
だとおっしゃっています。
考え方は、プラスとマイナスがあり、プラスの考え方で
行動することの重要性を説かれています。
第二電電(現KDDI)についてお話しが忘れられません。
稲盛さんは、NTTに対抗する通信会社を設立する
重要性を感じ、第二電電(現KDDI)を立ち上げられました。
当時京セラは中堅企業で、国家事業に名乗りを上げ、
NTTに立ち向かうのは、まるでドン・キホーテのようだと
揶揄されたそうです。
その後、国鉄を母体とする日本テレコムや、建設省、
道路公団を中心とする日本高速通信が新規参入しました。
いずれも鉄道網や高速道路網という、巨大なインフラを持っており、
第二電電の勝ち目はないと言われました。
つまり、能力×熱意×考え方のうち、
能力は第二電電が圧倒的に劣っていたのです。
しかし、第二電電は、情報化社会の到来に向け、
国民のため通信料金を下げたいという純粋な
「考え方」を持っていました。
第二電電はその設立の趣旨に共鳴した社員さんが、
ネットワーク幹線の構築や顧客獲得などで努力を重ね、
今のKDDIを構築したのです。
一方、日本テレコムや日本高速通信は敗れ去りました。
仮に、能力(組織力、学歴、実績等)がなくても
考え方(思いやり、努力、自制心、やりきる力)が
あれば勝つことができると、教えていただきました。
今後も、稲盛さんの教えを守りながら、
建設業の発展のため力を尽くそうと改めて決意しました。
月刊致知 2006年10月号を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今日から9月。
ハタ コンサルタント株式会社は9月決算なので
決算業務がこれからはじまります。
きちんと振り返り、新たなスタートを切ろうと思います。
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