どうすれば年を取っても現場で働き続けられるのか【がんばれ建設2034】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年9月13日
NO2034
◆どうすれば年を取っても現場で働き続けられるのか
よく建設業は高齢化している、と言われますが、
それは本当によくないことなのでしょうか。
もちろん若手の入職数が少ないことは問題です。
しかし、年を取っても働ける業界というのは
望ましいことのように思います。
世間で人気のIT業界は、30歳代になると、技術の
進歩についていけないそうです。
一方、建設業では身体さえ元気であれば、
70歳代でも元気に働けます。
建設業は経験工学ですので、経験を積めば積むほど、
つまり年を取ればとるほどよい仕事ができるのです。
一方、精神的に「年寄り」という方がいます。
「俺はもう年だから」
「年は取りたくないものだ」
「ICTは若いもんに任せるよ」
などと話す人です。
「年を取るのは、イヤだ、イヤだ」と言っていると、
かえって老けやすくなってしまう、という結果を
示す研究があります。
この研究を発表しているのは、イェール大学のベッカ・レヴィです。
レヴィは、50歳以上の 660名を、23年間も追跡調査し、
どんな人ほど早く亡くなるのかを調べてみたのでした。
レヴィはまず、「加齢」に対してポジティブな考えを
持っているのか、それともネガティブな考えを
持っているのかを調べました。
すると、加齢はよいこととポジティブに考えている人のほうが、
「加齢はイヤだ」とネガティブに考えている人に比べて、
7・5年も長生きしていることがわかったのです。
皮肉なもので、加齢はイヤだと考え、せっせと
アンチエイジングに励む人ほど、かえって老けやすくなって
しまうのです。
むしろ、加齢を心理的に受け入れている人のほうが、
なぜか細胞レベルで若々しくいられるということです。
ですので、アンチエイジングに励むよりも、加齢を素直に
受け入れていたほうが、心理的にはずっと健康でいられるのです。
私は、特に施工管理技術者は、少なくとも70歳までは
元気に働けると思います。
そのためには、ICTや新技術、新工法から逃げては
いけません。
常にチャレンジの精神が必要です。
その上で、多くの会社は定年を65歳としているでしょうが、
70歳までのばすべきでしょう。
もちろん若手にチャンスを与えないといけないので
部長や課長は若手に譲り、自分の経験を活かせるような
工事施工を担当するのがよいです。
生涯現役は、私自身の目標でもあります。
『心理学ベスト100』内藤誼人著を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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