部下へのメールが、リモハラになっていませんか【がんばれ建設2037】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年9月21日
NO2037
◆部下へのメールが、リモハラになっていませんか
リモハラという言葉を聞いたことがありますか。
リモートコミュニケーションに関わるハラスメントの
ことをいいます。
メールやチャットなどでのコミュニケーションは冷たい、
怒っているなどの印象を与えることがあります。
例えば、ミスをした部下に上司が
『何やっているんだよ』
とメールすると、部下は必要以上に責任を追及された、
パワーハラスメント(パワハラ)と受け止める
可能性があります。
対面なら表情や声色で柔らかく伝えられるが、
メールなどではニュアンスが伝わりにくいのです。
メールやチャットで連絡する際には、普段よりも丁寧
に書くことを心がけたいものです。
例えば、上司はメールやチャットでのやりとりを
『ですます』調で書くのがよいでしょう。
「会議の議事録どうなってる?」
でなく
「会議の議事録は作成できましたか?」
がよいです。
部下であっても「君」付けでなく「さん」付けすると
丁寧に伝えることができます。
また、指示の内容だけでなくその背景についても
記載するとよいでしょう。
「現場状況を報告して欲しい」
ではなく
「来週月曜日の部長会議で、○○さんの現場状況を
報告する必要があります。
そのため、あさってまでに現場状況を報告してくれませんか」
がよいです。
メール、チャットを送る時刻にも注意が必要です。
勤務時間外や、休日にメールはチャットを送ることは厳禁です。
送る側にとって、忘れないうちに送っておきたい
気持ちはわかりますが、受け取った側の
心理的負担は大きいです。
メールやチャットには、「時刻指定配信」機能が
ありますので、面倒でも勤務時間内に届くように
設定しましょう。
また、近年多用されているオンライン会議でも
ハラスメントが起きがちです。
オンライン会議では1人が話し出すと、他の参加者は
聞き役に回りがちです。
反対意見があっても言い出しにくいものです。
上司は発言していない出席者にも質問を投げかける
など配慮が必要です。
コロナ禍で、飲み会や慰安旅行がなくなり、
直接コミュニケーションの機会が減りました。
だからこそ、リモートコミュニケーションの
機会が増えています。
ちょっとした配慮をすることで気持ちよく仕事を
することができ、結果として現場の生産性が
上がることでしょう。
2021年9月13日 日経産業新聞記事を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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台風の影響はなかったでしょうか。
災害復旧工事をされる方もいらっしゃるかもしれません。
くれぐれもご安全に。
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