社長ブログ

なぜ菅前首相 追悼の辞に心打たれたのか【がんばれ建設2040】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年9月28日
NO2040

◆なぜ菅前首相 追悼の辞に心打たれたのか

昨日、安倍元総理の国葬儀が開催されました。

賛否の意見があることでしたので、

私はこのことに対する意見は書きません。

しかし、菅前首相の追悼の辞を聞き、とても

心打たれました。

長年、安倍元総理とともに過ごされたからこその

内容でした。

なぜ、心を打たれたのか、考えてみました。

それは、内容の「具体性」です。

「7月の、8日でした。

(中略)

あの、運命の日から、80日が経ってしまいました。」

これを聞くと、「もう80日経ったのか」と思うことでしょう。

一方、もしも

「お亡くなりになって随分日が経ちました」

というと、心に入ってきません。

「ここ、武道館の周りには、花をささげよう、

国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まって

くれています。

20代、30代の人たちが、少なくないようです。」

花をささげよう、国葬儀に立ちあおう、20代、30代の

人たちという言葉で、実際に献花されている方々の様子が

目に浮かぶようです。

「総理、あなたは一度、持病が悪くなって、総理の座を

しりぞきました。

そのことを負い目に思って、2度目の自民党総裁選出馬を、

ずいぶんと迷っておられました。

最後には、2人で、銀座の焼鳥屋に行き、私は、

一生懸命、あなたを口説きました。

それが、使命だと思ったからです。

3時間後には、ようやく、首をタテに振ってくれた。

私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、

いつまでも、誇らしく思うであろうと思います。」

この言葉は菅前首相にしか言えない内容ですし

焼鳥屋さんで2人が向かい合って語り合う姿は

歴史の一幕として、映画にもなりそうです。

「衆議院第1議員会館、1212号室の、あなたの机には、

読みかけの本が1冊、ありました。

岡義武著『山県有朋』です。

ここまで読んだ、という、最後のページは、

端を折ってありました。

そしてそのページには、マーカーペンで、

線を引いたところがありました。

しるしをつけた箇所にあったのは、いみじくも、

山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、

故人を偲んで詠んだ歌でありました。

総理、いま、この歌ぐらい、私自身の思いをよく

詠んだ一首はありません。

かたりあひて 尽しヽ人は 先立ちぬ 

今より後の 世をいかにせむ」

アマゾンでは岡義武著『山県有朋』の書籍が

ベストセラー1位となっています。

私も早速購入しました。

多くの方が、安倍元総理が端を折り、マーカーを

引いた書籍を読んで、追体験したいと思ったのでしょう。

施工管理技術者は、人前で話す機会が多いです。

例えば現場で発生した事故について話すとき

「無災害を誓います」

などと言い古された言葉ではなく

菅前首相のような、その情景がありありと

まぶたに浮かぶような、具体性のあることばを

使って伝えたいものです。

改めて安倍元総理のご冥福をお祈りします。

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【編集後記】
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菅前首相のツイッターに以下の記述がありました。

「この度の台風14号は、各地で記録的な大雨を

記録しましたが、過去の類似の豪雨災害と比べて、

被害は相当小さく抑えられています。

過去最大となる123のダムでの事前放流などが

効果を上げたものと考えられます。

官房長官の時に、多大な被害をもたらした

令和元年台風を教訓に、電力用は経産省、農業用は

農水省など、縦割りのために洪水調整に使われて

いなかったダムを、国交省に一元化して、洪水対策に

使えるダムの容量を2倍に増やし、事前放流の運用を

大きく改善しました。」

このような改善をすることこそ、政治家の仕事

だと感じました。

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