なぜ「段取り八分」を実践すると仕事がうまく進むのか【がんばれ建設2043】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年10月5日
NO2043
◆なぜ「段取り八分」を実践すると仕事がうまく進むのか
建設工事現場では「段取り八分」という言葉を
よく使います。
仕事の準備が完全にできていれば、仕事の8割は
終わったようなものという意味です。
これを新入社員研修などで話すと、ちょっと
首をかしげる人が多いです。
そこで、きょうは「段取り八分」について改めて
考えてみます。
ウディ・アレンは「成功の80%は顔を出すだけで
手に入る」と言っています。
私は段取り八分とは「顔を出す」ことだと思います。
例えば、毎朝ランニングしようと思った人がいると
します。
この場合、着替えて家の玄関から外に「顔を出す」
だけで、その日のランニングの80%は終わった
ようなものです。
毎朝のランニングでたいへんなのは、眠い中、
朝早く起きて、シャツに着替え、暑い、もしくは
寒い戸外にでることです。
玄関から顔を出した瞬間、この3つのことを克服して
いるのです。
走り出すと気持ちよくなるものなので、顔を出しさえ
すればランニングは習慣化するでしょう。
仕事でも同じです。
実行予算や施工計画を作成しないといけないと
思いながら、なかなか手を付けられないことがあります。
その場合、パソコンを開き、WordやExcelのファイルを
ダブルクリックすることが「顔を出す」ことです。
目の前にファイルが開くと、たいていは仕事は進む
ものです。
読書がなかなか進まない人は、まず本を開くことが
大切です。
資格試験の勉強がはかどらない人は、参考書を
買うことが「顔を出す」ことです。
人間関係に悩んでいる人は、その人の携帯電話の
番号を押すことが「段取り」でしょう。
つまり、「段取り八分」とは、電話をかけるという
動作(段取り)をすれば、その方との人間関係修復の
80%は完了しているということです。
苦手なICT機器に触れてみる
翌日の仕事に必要な荷物を車に積み込む
会議や打ち合わせの前に、その進行を紙に書いて
タイムスケジュールを書いてみる
難しい交渉の前に、仲間に相手をしてもらい
ロールプレイをやってみる
「段取り八分」とは「顔を出す」ことであり、
勇気を持って一歩踏み出せるようにしたいものです。
「エクセレントな仕事人になれ! 「抜群力」を発揮する
自分づくりのためのヒント163」トム・ピーターズ著
を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今日は気温がかなり下がるようです。
季節の変わり目には特に現場では体調を崩しがちです。
くれぐれもご安全に。
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