なぜ男女賃金格差があると男子学生も採用できないのか【がんばれ建設2048】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年10月19日
NO2048
◆なぜ男女賃金格差があると男子学生も採用できないのか
日本では男性の賃金を100とした場合、女性は77.5
と他の先進国と比べると大きな格差があります。
2022年7月、女性活躍推進法に関する制度改正が
なされました。
従業員が301人以上の企業に対して男女賃金差の
公表が義務づけられました。
これらの動きは、大手だけではなく、中小建設会社の
採用に大きな影響があります。
◆古い体質の企業を志望する学生はいない
学生にとって、男女差があるということは
「古い体質の会社」と判断します。
そのような会社を志望する学生はいません。
◆女子学生は定年まで働こうと考えている
以前は結婚すれば専業主婦になって、働かないという
女性が多かったのですが、現在は定年まで
働こうと考える女子学生が増えています。
そうした学生たちが、女性だから賃金が上がらない、
女性だから管理職になれないといった企業を選ぶとは
思えません。
◆男子学生も男女賃金差が大きい企業を敬遠する
男女賃金差の大きい企業は、「男が無理に働かされる環境」
だと男子学生が考え、男子学生からも
敬遠される傾向があります。
男性だという理由だけで転勤も残業も含めて
無限定に働かなければいけないのかと感じるのです。
男女の賃金差が大きい=男性にとってもしんどくて
不利な環境だと考えるのです。
私は技術者が上で、事務職が下という考え方も
これからは通用しないと思います。
技術者と事務職の間で、賃金格差があっては
いけないと思います。
逆に、働き方改革にしっかり取り組んできた企業に
とっては良きPRの機会になります。
今後は取り組みの成果が数値として公表され、かつ
就活生や転職希望者からも注目されるようになるでしょう。
同一労働同一賃金の考え方で、企業経営を
考えていきたいものです。
PRESIDENT Online田中 俊之著の記事を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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全国旅行支援が始まり、新幹線が混雑するように
なりました。
徐々にコロナ前に戻っていることを実感します。
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