ちっとも成長しない人と、グングン伸びる人とは何が違うのか【がんばれ建設2061】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年11月18日
NO2061
◆ちっとも成長しない人と、グングン伸びる人とは
何が違うのか
私はこれまで約20万人の建設技術者に研修を
行ってきました。
その中で、大きく成長する人とさほど成長しない人の
差があることに気づきました。
では成長する人はどんな特徴をもっているのでしょうか。
それは4つあります。
◆チャンスを「偶然」ではなく「必然」にできるか
人には数々のチャンスが現れます。
それを偶然と感じるか、必然を感じるかによって
成長度合いに差が出ます。
チャンスを必然と感じられるためには、
独学で主体的に学ぶ努力を続けることが欠かせません。
上司に指示されたから、資格を取らないといけないから、
という受身で学ぶのではなく、30歳までに一人前になり、
現場責任者になりたいなどという思いで
日々学ぶことが必要です。
◆「仕事自体」を膨らませられるか
多くの人は、仕事は与えられるものだと思っています。
しかし成長する人は、自ら仕事を膨らませています。
出面をとるように指示されたら、歩掛かりまで
計算し、表を作ってまとめる。
測量を手早くやるように指示されたら、
ICT測量機器と取り寄せ、活用してみる。
などです。
手前味噌になりますが、私は建設会社に勤務している時、
どうしても、ダム、トンネル、橋梁の施工経験を
積みたいと思いました。
そこで、会社がそれらの工事を受注したタイミングで
作業所長に電話をして、赴任させてもらうよう
依頼したものです。
◆仕事を「リフレーミング」し、成長できているか
「リフレーミング」とは、自身が思い込んでいた
「仕事の定義や目的、意味」を振り返り、
つくり直すことです。
道路工事の仕事の定義は「道路を作ること」ではなく
「国民の利便性を高めること」、堤防工事の仕事の定義は
「盛土すること」ではなく、「国民の安全を守ること」なのです。
深く内省することで、「自分の仕事の価値観」や
「思考の枠組み」を見直すチャンスになります。
◆「専門性」を磨いているか
最後に「専門性」を磨き続けることが挙げられます。
トンネル、ダム、高層ビルなどの建設物
図化、解析、ITなどの職種
交渉、プレゼンなどのコミュニケーションスキル
など誰にも負けない専門性を磨き続けることが重要です。
これら4つの資質を磨き、外部環境がどうなろうとも
力強く生き抜いていける技術者になりたいものです。
『キャリアをつくる独学力:プロフェッショナル
人材として生き抜くための50のヒント』
高橋俊介著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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私は朝ドラ「舞い上がれ」を毎日観ています。
先日、又吉直樹さんが演じる古書店主の言葉が印象的でした。
「なぜ、店閉めるの?」と聞かれ、店主は
「呼ばれたからや。
朝になると、何かに呼ばれてスイレンの花が開くやろ。
春になると、何かに呼ばれてハクチョウが北に飛んでいくやろ。
そういう、得体の知れんでっかいものに呼ばれたんや」
そういえば、私も何かに呼ばれて起業し、
何かに呼ばれて今の仕事を選んだなと思い出しました。
それを、こんな素敵な言葉で表現できる人を
うらやましいと感じました。
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