なぜ「ブックオフ」で新たな発想が浮かぶのか【がんばれ建設2066】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年12月2日
NO2066
◆なぜ「ブックオフ」で新たな発想が浮かぶのか
働き方改革が進み、オンとオフを切り替えよ、
ということがよく言われます。
しかし、経営者、経営幹部や施工管理技術者には
それが完全にあてはまらないように思います。
なぜなら、経営者、経営幹部や施工管理技術者は
「知的アスリート」だからです。
スポーツ選手のような「肉体的アスリート」は
試合の時だけ「オン」なのではなく、
「オフ」のときにもストレッチをしたり、
食事に気をつかったりと、身体を鍛えています。
「知的アスリート」も同様に、
常時脳を「オン」にして鍛えておく必要があります。
経営者、経営幹部や施工管理技術者のような
クリエイティブな仕事をしている人たちは、
現場にいないときでも、頭のどこかで仕事について
考えてなければなりません。
そして、鵜の目鷹の目でつねに
「何か改善のネタはないか」と探すようにしていなければ、
新しいアイデアのタネなど拾えません。
クリエイティブな人は、いわば採取民族です。
ダラダラと森の中を歩き回りながら、
おいしそうな木の実はないかとあたりを
見渡すことを欠かさないのです。
ただしそれは、
「自分の時間すべてを会社のために費やす」
こととは違います。
社外にまで仕事を持ち帰るという意味ではなく、
読書や趣味や資格の勉強など、自分のための時間を
満喫しながらも、アイデアのタネを感じ取るための
アンテナは閉じない、という意味です。
人が重機と接触する事故をどのようにして
防げば良いのか。
一人あたりの施工高をどのようにして
増やすことができるのか。
原価を下げるためにはどんな工夫がひつようなのか。
これらは、お風呂に入ってゆっくりしているときや、
書店に入って背表紙を眺めているときに
ふと浮かぶものです。
私はときどき「ブックオフ」に行きます。
書店は売れ筋本が目立つように陳列されているのですが、
「ブックオフ」はそのようなルールはなく、
乱雑に並べられています。
その乱雑さが脳に刺激をあたえ、仕事のヒントが
浮かぶことが多いです。
ちなみに私が完全に「オフ」になるのは、
サッカーをしているときです。
ひたすらボールを蹴り、ゴールを目指しているときは、
すべての雑念が去り、身体は心地よく疲労します。
その時だけは、脳は「アイドリング」状態となります。
少なくとも、経営者、経営幹部は「寝ても覚めても」
という強烈な仕事への思いがなければ、
事業は存続しないでしょう。
しかしだからといって、すべてを仕事に
捧げつくすという意味ではありません。
どこかに、何かしらの余裕がなければ、
大きな変化に対応できないからです。
オンのときも、オフのときも、どんなときも、
新しいこと、おもしろいことを探す人でありたいものです。
『本は10冊同時に読め!』成毛眞著
を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今朝は4時に起きて、「ドーハの歓喜」を見届けました。
選手たちの頑張りに負けぬよう、私も今日一日
勝ち抜きます。
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