建設会社は「サッカー型」の組織にすると業績が上がる【がんばれ建設2070】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年12月14日
NO2070
◆建設会社は「サッカー型」の組織にすると業績が上がる
FIFAワールドカップ・カタール大会で
日本中が盛り上がっています。
サッカーは11人が「それぞれの役割」を担いな
がら、一丸となってゴールを目指すスポーツです。
いざ試合が始まれば、個人の臨機応変な
判断によるプレーで展開していきます。
それに対して、野球は試合中に監督がサインを送り、
選手は「指示どおりのプレー」をするなど、
サッカーに比べて「監督の指示」がゲーム展開に
大きく影響するスポーツだといえるでしょう。
建設会社にも、このように「サッカー型現場」
と「野球型現場」があります。
現代のような「変化の激しい時代」には、
建設会社にも、指示を受けて動く「野球型」でなく、
社員1人ひとりが自律的に動いていく
「サッカー型組織」が必要です。
「勝てる」サッカーチームのポイントは次の2つです。
1)選手の「オーナーシップ」を重視する
2)「練習の主体性」(自発的に行うメニュー)を評価する
これを建設会社に置き換えると、以下のように
なります。
1)社員1人ひとりが、つねに「当事者意識」を
持って、「主体的に」仕事をしている
その都度本社の指示を仰ぐのではなく、
現場代理人が自ら判断し、
工事を進めることが重要です。
そのためには、本社から離れて仕事をする現場従事者に
十分に情報提供をする必要があります。
2)社員1人ひとりが、「上から指示されて」ではなく、
「独学」で個々人のスキルや能力を高める
会社が学ぶ機会を作るだけでなく、
例えば社員一人一人に「教育予算」を付け、
自主的に学ぶことが重要です。
成長している企業は、社員1人あたり10万円
の教育予算を付けています。
その予算を用いて、各自が自分に必要な研修を
受講したり、書籍を購入したり、
動画サブスクサービスを活用して、
自主的に学ぶのです。
これからは、「新しい時代に生き残るためのキャリア」
として、指示を待つ「野球型」ではなく、
その場その場で、自分で考え行動できる
「サッカー型」が求められます。
そのためにも、なにより「独学力」によって、
「個々人のスキルや能力を磨く必要性」が
どんどん増しています。
『キャリアをつくる独学力:プロフェッショナル人材
として生き抜くための50のヒント』
高橋俊介著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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検討されている方は、以下ご覧ください。
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