社長ブログ

部下の相談に対して聞き上手になる魔法の言葉とは【がんばれ建設2072】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年12月19日
NO2072

◆部下の相談に対して聞き上手になる魔法の言葉とは

「部下の相談を親身になって聞いた方がよい」

そう思っている人は多いでしょう。

しかしつい、

「君はA工法がよいという。しかし、私はB工法の

方がよいと思う」

と言ってしまいます。

「しかし」と言うと、部下は自分の提案を

否定された気持ちになり、もう相談したくなくなるものです。

そんなとき、「日本最大の仏教研究家」と呼ばれる

鈴木大拙は「それはそれとして」という言葉を

使うことを勧めています。

大拙の下には、多くの方が相談に来ていました。

大拙は、彼らの話を丁寧に聞いたあとに、

「それはそれとして」と切り出して、

自分の意見を述べ、アドバイスをしたそうです。

「がたがたした次元は置いといて、もっと違う

次元があるんじゃないか。

それ以上のものが元にあるんじゃないか。」

「それはそれとして」には、そんな意味があるそうです。

「それはそれとして」という言葉は、それまでの話題、

相手の考えや感情を、「否定」も「肯定」も

していないという点が重要です。

「君はA工法がよいという。それはそれとして、

B工法という考え方もあるね」

こちらは、相手の悩み、考え、感情を、

否定も肯定もしていません。

むしろ、「あなたの気持ちはよくわかりました。

それはそれとして・・・・・・」という、

そんな印象を与えます。

相手を否定する言葉ではなく、相手を受容しながら、

話をより高次元へと引き上げる、

非常に高度な心理テクニックです。

「それはそれとして」という言葉を使い、

部下の提案や気持ちを引き出したいものです。

『言語化の、魔力』樺沢紫苑著を一部参考にしました。

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【編集後記】
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私の年内の研修は今週いっぱいが山です。

体調に留意して、120%の内容で行います。

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