手持ちの3Dレーザースキャナーで測量が容易になる【がんばれ建設2104】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年3月10日
NO2104
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◆手持ちの3Dレーザースキャナーで測量が容易になる
ICTを活用した測量機器が多く開発されています。
その中でも、3Dレーザースキャナーは優れもので、
起工測量や土工事現場の出来形測量を
正確に、かつ効率的に実施することができます。
ただし、3Dレーザースキャナーは、大型で1台当たり
数百万円と高額なので容易に取り入れられない
建設会社も多いです。
このたび、リコーは手持ちサイズの機器で
周囲360度の点群と画像のデータを取得する
技術を開発しました。
2023年後半までに、開発した技術を搭載した
試作機を完成させる予定です。
試作中の機器「ワンショット3D復元デバイス」
は片手で握れる大きさで、投光装置や
受光装置を備えます。
本体の周囲約5m以内にある物体に光を当て、
生じた反射波が戻るまでの時間を測定して
距離を計測し、1秒で点群データを取得します。
屋内空間の点群データを数メートルおきに
取得することで、自動でつなぎ合わせて地面や壁、
天井、設備の形状を3次元のデジタル空間上に
再現できます。
通常の施工管理では、2次元の図面を基に検査や
確認を行いますが、どうしても見落としが
発生しがちです。
本技術を使うと、容易に設計と現場の差異を
みつけることができるようになります。
また改修工事において、既設の配管や設備の
位置を容易に取得できるので、施工計画を正確に
立案することができます。
現在、監視カメラやウエアラブルカメラで
取得した2次元画像を遠隔地から「遠隔臨場」する
取り組みが広がっていますが、本機器を活用すると
3次元で遠隔確認もできるようになるでしょう。
本格的にリリースされる日が楽しみな技術です。
日経クロステック/日経コンストラクション
2023.02.09記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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先日東京で桜が満開でした。
気温が上がり、作業しやすい天候となりました。
年度末で追い込みの現場が多いでしょうが、
くれぐれもご安全に。
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