社長ブログ

なぜ新入社員を甘やかすとだめなのか【がんばれ建設2105】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年3月13日
NO2105

◆なぜ新入社員を甘やかすとだめなのか

4月の新入生入社に備えて、その上司研修を

して欲しいというご依頼が増えています。

上司がどのように新入生を指導すれば、成長し、

かつ永く活躍してくれるのかを学びたいと

いうご要望です。

一方、新入生を甘やかし過ぎたために結果として

成長しなかったり、そして辞めてしまうという

事例もよく聞きます。

ドイツの小学校で、お弁当を忘れてきた6歳の

子どものお話しを紹介しましょう。

「先生、お弁当を忘れてしまいました」

すると先生は、子どもにこう返します。

「どうするの?」

こういう時、子どもが考えて出す答えには、

大きく2つあります。

1)他の子どもたちにお願いして、少しずつ

お弁当をわけてもらう

2)親に電話をして、お弁当を持ってきてもらう

ここで2)を選んだ場合、ドイツでは先生が親に

お弁当を持ってきてもらうように

頼むことはしません。

親に対して「お弁当を忘れたから持ってきて」

というのは、子どもが自分で頼むことです。

自分で親に頼んだ子は、先生が親に頼んだ場合に比べ、

またお弁当を忘れることが減ります。

これが、日本だと、同じように、

お弁当を忘れてきた6歳の子どもが

「先生、お弁当を忘れてしまいました」

というと、先生はすぐさま親に電話をして、

お弁当を持ってきてもらうように頼むことが

ほとんどだそうです。

私たちは知らず知らずのうちに、子どもから

「失敗する権利」を奪っています。

それは「失敗する権利」、「考える権利」、

「選択する権利」、そしてそこから

「学び、成長する権利」です。

面倒をさけようとする大人の都合のせいで

子供の「失敗する権利」を奪っているのです。

建設会社が新入生を育成するときも

同じようなことが起きています。

新入生が「わからない」というと

手取り足取り教える。

協力会社の職人に、新入生には厳しく

接しないようにお願いする。

あまり多くの仕事を与えずに定時になると

退社させようとする。

しかし、現場で日々小さな失敗をし、

どうしようかと考え、手段を選択することで、

学びを積み重ねることでしか新入生は成長しません。

その権利を新入生から、奪わないようにしたいものです。

私は「仕事は厳しく、対応は温かく」が

育成のコツだと思います。

ハタ コンサルタント株式会社が開催している

「新入社員育成2ヶ月コース」では、

講師が新入社員をかなり厳しく指導します。

読書や上司、協力会社との面談などの

「課題」を課し、自分で決めたことをやらない

受講生には講師が厳しく伝え、

甘やかすことはしません。

日々小さな失敗を通して、どうしようかと考え、

手段を選択し、そこからの学んで欲しいと思うからです。

開催地は、札幌、東京、大阪、福岡、

オンライン会場に少々空きがあります。

(名古屋会場は満席)

詳しくはこちらをご覧ください。

【2023年度】新入社員育成2か月コース

*************************************************
【編集後記】
*************************************************

週末は、建設会社の後継経営者研修を実施しました。

若くして経営者として事業承継しようと

決意された方々です。

年上の部下との対応に悩んでいる方も

いらっしゃいましたが、立派に会社を

成長させられますことを祈っています。

*************************************************