社長ブログ

なぜ何をやっても残業時間が減らないのか【がんばれ建設2107】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年3月17日
NO2107

◆なぜ何をやっても残業時間が減らないのか

ICTを導入しても、本社で現場業務の一部を

負担するようにしても、それでも残業が

減らない社員がいる。

という相談を受けることがよくあります。

それは、その社員の「個の力」不足です。

いくら仕組みを作っても、個々人に

「時間管理能力」がないと残業は減りません。

では時間管理能力が不足している人とは

どんな人でしょうか。

1)スケジュールの立て方が悪い

会合や共同作業など、相手がある要件は

スケジュールを立てますが、予算や施工計画の作成など

自分のみで行う仕事はスケジュールを立てられない人です。

相手がある要件を優先してしまい、自分の仕事を

後回しにしてしまうので、いつもギリギリに

なってしまい、残業が増えているのです。

2)仕事の取り組み方が悪い

仕事の目的を理解せず実施するので、

手戻りや手直しが増えてしまう人です。

また新たな仕事の取りかかりが遅く、

気が付いたら期限が近くなってしまう人もいます。

3)優先順位を決める能力が低い

仕事の優先順位を決められず、目の前の仕事や

緊急の仕事をこなすことで、時間がなくなって

しまう人です。

また完璧主義で必要以上に時間を掛けてしまう人もいます。

4)コミュニケーション能力が低い

口頭や文書によるコミュニケーションの仕方

に課題がある人です。

十分に理解しないまま仕事を進めるので

手戻りが多くなります。

まずは、自分がどのパターンになっているかを

知ることが重要です。

その上で、次の対策を実施しましょう。

1)スケジュールの立て方

相手のある予定だけでなく、自分の予定も

スケジューリングする必要があります

(書類作成、調査、学習等)

2)仕事の取り組み方

なぜその仕事をやるのか理解してから

取り組むようにしましょう。

また、仕事を依頼されたら

まず30分やってみることが重要です。

30分やってみると、わからないこと、

調べる必要があることに気づきます。

3)優先順位を決める能力

仕事は前半主義で進めましょう。

前半主義とは、工程50%で仕事の進捗70%を

目指すというものです。

また、自分でコントロールできないことに

ついては、時間をかけ過ぎないことも必要です。

たとえば会議資料なら6割のたたき台でいいと

割り切ることです。

4)コミュニケーション能力

相手に伝えたことは、十分に伝わっていないと

知って、たとえば、メールしてから電話するなどの

方法をとります。

また、相手から聞いたことは、十分に理解して

いないと知り、打ち合わせ後、メールで確認すると

いいでしょう。

残業がやたら多い人には、ぜひ上記の時間分析を

行ってあげてください。

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【編集後記】
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昨日は画期的な手法で経営をしている

建設会社経営者のお話を聞きました。

「ルールも常識も守らない人はならず者だが、

ルールを守り、常識を守らない人はパイオニアだ」

の言葉が印象的でした。

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