社長ブログ

なぜ数字で話さない人は工事が進まないのか【がんばれ建設2138】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年6月2日
NO2138

◆なぜ数字で話さない人は工事が進まないのか

上司が部下に現場の進捗状況を聞いたとします。

「絶好調です。問題ないです」

「いい感じです」

「工期順守間違いなしです」

「もうすぐ終わります」

「なんかうまくいっていません」

「あと一歩というところです」

こういうことを言う人は仕事ができない人です。

仕事の成果や現状を「数字」を使わず、

「あいまい」にしてしまっている話し方です。

「予定進捗率65%に対して75%です」

「粗利益が目標23%に対して25%でました」

「あと1時間で終わります」

「騒音が90dBでています」

などの言い方をすべきでしょう。

一方、上司が部下に伝える方法にも問題があります。

「ちょっといい?」

「時間があったらやっておいて」

「なるはやで、お願い」

「大至急よろしく」

これらも数字を用いて以下のように言うのがよいです。

「30分面談をしたいので会議室に来てください」

「期限は1ヶ月後です」

「あす10時までに仕上げてください」

「他の仕事は後回しにして優先順位1位で進めてください」

仕事で成果を出すには、はっきりとした

時間管理が大切です。

でも、相手に気を使うあまり、時間を「あいまい」

にしてしまっているのです。

私は技術提案書を読む機会が多いのですが、

以下のような表現をよく見かけます。

「大幅に騒音が低減する」

「確実に管理する」

「大きな効果が見込まれる」

この表現では、高い評価は望めません。

数字で話さない人は、9つの「ない」で大きく損をしています。

1)伝わらない

数字を使わない人の話は、具体性がなく、

伝わりません。

2)イメージを共有できない

言っていることのイメージがあいまいで、

情報共有ができません。

3)聞いてもらえない

「あなたの話はよくわからない」と思われてしまいます。

4)予想ができない

その仕事がどれくらいの量かわからず、

ゴールの予想ができません。

5)行動を起こせない

ゴールが見えないため、行動を起こすことができません。

6)ムダが減らない

一直線に進まず、迂回をしてしまうため、

ムダが増えます。

7)成果が測れない

仕事の成果を周りの人に伝えることができません。

8)比較ができない

その提案の効果がどの程度なのか、他の提案と

比較することができません。

9)上司から上に伝わらない

伝えたことが上司にはなんとなく伝わっても

その上には伝えられません。

つまり、数字で話さない人は、周りの協力を得られず、

1人でがんばるしかありません。

建設業は多くの人の協力を得ながら進めるものです。

協力が得られないと、工事はスムーズに進まず

成果がでないことになります。

数字で話すよう心がけましょう。

『数字で示せ』定居美徳著を一部参考にしました。

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【編集後記】
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今日は全国的に雨模様のようです。

台風の進路も心配です。

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