社長ブログ

河川改修工事中の堤防決壊事故は、なぜ起きたのか【がんばれ建設2137】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年6月1日
NO2137

◆河川改修工事中の堤防決壊事故は、なぜ起きたのか

2023年5月8日未明、兵庫県伊丹市を流れる

天神川で前日から降り続いた大雨による影響で

堤防が決壊しました。

堤防の補強工事のために河道の幅をほぼ半分

に狭めていたため、急な水位上昇が起こったと

考えられています。

通常、水が流れていると工事ができないため

河川の中央付近で土嚢や鋼矢板などを用いて

川を半分ドライにして施工する方法が取られます。

その河道を半分にした際に大雨が降り、

堤防が決壊した模様です。

本工事では、高さ約2mの土のうで仮締め切りしていました。

そのうえで、左岸の堤防を一部掘削し、

護岸を撤去していました。

大雨による増水で土のうが崩れ、一部掘削していた堤防が

延長約30mにわたって決壊しました。

幅14mの河道を半分程度に狭めていたため、

水位が上昇したようです。

土嚢の高さが低かったのか、土のうの強度が低かったのか、

または仮締切りしていた際の、河道幅は適切だったのか等は、

今後の調査結果を待たないといけません。

私は、河川工事をいくつか経験してきました。

雨が工事中に降ると施工管理技術者は心配です。

私自身も現場に足を運び、河川の水位を確認しました。

水位が急上昇すると、自分自身の安全を保てないため、

非情に緊張しました。

学生時代には専門として河川について学びました。

河川堤防の植物が、水の流れにどの程度抵抗

しているかを調査しました。

その経験から、今回の事故はとても残念で、

再発防止を早急に実施すべきだと考えています。

梅雨に入ると、河川工事を行っている方々にとって

安心できない日々が続くかもしれませんが、

くれぐれもご安全に施工されますこと祈っております。

日経クロステック/日経コンストラクション

2023.05.23 佐藤 斗夢著の記事を一部参考にしました。

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【編集後記】
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