なぜ、ベテラン技術者は頭が固いのか【がんばれ建設2169】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
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◆なぜ、ベテラン技術者は頭が固いのか
ベテランと言われる年齢になると、
経験を積み知識が豊富になるので、
自分の持っている情報の中だけで、
物事を解決しようとしてしまいます。
「現場でのこういうケースは、私の経験では
〇〇で対応すると絶対うまくいくよ」
「現場で起きた〇〇の問題は、〇〇の方法以外は
解決策はないぞ」
このような感じで、持っている知識だけで
対処するようになるので、必然的に、
思考や考え方は狭くなっていきます。
そうすると、新しい情報やノウハウが入ってきても、
それを自分の頭の中の知識だけで処理してしまうので、
出てくる答えは「いつもと同じ施工方法でやる」
となってしまいます。
つまり頭が固くなるのです。
「〇〇という新技術があります」
と部下に言われても
「その技術では心配だから、いつもようにやろう」
となります。
「その方法では手間がかかるので、アプリを
使って処理しましょう」と言われても
「手でやった方が確実だ」となるのです。
しかし、本人は自分の考え方が古くて、
固くなっていることに気づきません。
なぜならば、頭を使って考えているし、
経験に基づく判断が正しい、と思い込んでいるからです。
ベテランという年齢になると、付き合う協力会社も、
話をする仲間も同じようになりがちです。
その上、読書をせず、外部研修や異業種交流会などに
参加しなくなると行動範囲が狭くなり
新しい知識や考え方が身に付きません。
これを打破するためには、年上と年下の友人や
尊敬すべき方を持つ必要があります。
また、異業種の人と話す時間を作ったり、
ボランティア活動、スポーツ、アートといった活動をして、
普段使わない頭を使うことが重要だと感じています。
私事ですが、私が所属するシニアサッカーチームには、
40歳から85歳までのサッカー愛好家がいます。
仕事もいろいろで、サラリーマン、大学教授、
医師、商店主まで様々です。
そんな方々とグランドでボールを蹴っていると、
いろんな考え方の人がいて、体とともに気持ちも
ストレッチしていることに気づきます。
「考え方を柔軟にしよう」とよく言いますが
じっとしていても柔軟にはなりません。
身体はストレッチをすることで柔らなくなるのと同じで、
考え方も日々ストレッチ運動をする必要があるのでしょう。
新たな発想で工事を進め、原価低減、工期短縮を
目指したいものです。
幹部社員の固い頭を柔らかくする研修を開催します。
「幹部社員 組織管理力・人材育成力強化2日間コース」
詳しくは以下をご覧ください
竹内謙礼の「ボカン」と売れるネット通信講座
【8月21日配信】 第994号を一部参考にしました。
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【編集後記】
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ハタ コンサルタント株式会社は9月決算のため、
算処理が続いています。
気持ちよく、新たな期を迎えることができるよう
がんばります。
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