社長ブログ

現場の逆境を乗り越えるための4つの言葉とは【がんばれ建設2177】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年9月29日
NO2177

◆現場の逆境を乗り越えるための4つの言葉とは

工事がうまく進まない

上司や部下との人間関係で悩んでいる

協力会社との関係がギクシャクしている

発注者からいるも注意、指摘を受けて

どうすればよいかわからない

このようなことから

ストレスを感じる人がいます。

一方、このような逆境に強い人もいます。

この違いは何なのでしょうか。

これは「首尾一貫感覚(Sense of Coherence)」

だと言われています。

首尾一貫感覚は1970年代初頭に

医療社会学者の

アーロン・アントノフスキー博士(1923~1994)

が、第二次世界大戦時に

ナチスドイツの強制収容所に収容された

ユダヤ人女性に着目し、彼女たちの持っていた

「逆境を乗り越える力」を詳細に研究・分析し、

まとめた概念です。

人が悩む理由の根本にあるものは、

次の2つと考えられます。

なりたい自分になれない

(自分自身のこと)

理想の状態ではない

(自分を取り巻く人間関係や環境のこと)

首尾一貫感覚は、

「ストレス対処力」や「健康に生きる力」

などと呼ばれています。

この感覚は大きく3つの感覚から構成され、

大雑把にまとめると次のようになります。

◎把握可能感(だいたいわかった)

自分の置かれている状況や今後の展開を

把握できると思うこと

◎処理可能感(なんとかなる)

自分に降りかかるストレスや障害に

対処できると思うこと

◎有意味感(どんなことにも意味がある)

自分の人生や自身に起こることには

すべて意味があると思うこと

人が過剰なストレスに苛まれているときは、

この3つの感覚が低くなっていることが

多いと考えられます。

例えば、現場運営がうまくいかず

悩んでいる人は、次の感覚に襲われます。

◎把握可能感(だいたいわかった)がない

今現場がどのような状況なのか、

客観的に理解できない

◎処理可能感(なんとかなる)がない

対処の仕方がわからず、

なんともならないと感じる

◎有意味感(どんなことにも意味がある)がない

そもそも自分はなぜこんな苦労をしなければ

ならないのかという虚脱感がある

逆境に強い人は、問題が起きたときに、

「問題の全体像を理解」し

「これまでの経験上なんとかなる」と信じ

「この問題は自分を成長させてくれるために

起きた」と感じる

ことができる人です。

ではどうすればこの3つの感覚を

身につける事ができるのでしょうか。

前野隆史さんは、前向きに生きるためには

「幸せの4つの因子」が大切だといっています。

「やってみよう」自分の強みを信じること

「ありがたい」周りの助けを信じること

「なんとかなる」前向きで楽観的なこと

「ありのままに」自分らしく生きること

私は、3年前にこの4つの言葉の大切さを知り、

それ以来、ハタ コンサルタント株式会社の

朝礼では、この4つの言葉を唱和しています。

そのことで少しずつ社内の首尾一貫感覚が

高まっているように感じています。

首尾一貫感覚は先天的なものではなく、

後天的に高められるものです。

だからこそ誰にとっても、

それを身につけることによって、

苦難に直面したときの大きな力を

得ることができます。

『過酷な環境でもなお「強い心」を

保てた人たちに学ぶ 「首尾一貫感覚」で

逆境に強い自分をつくる方法』

舟木 彩乃著を一部参考にしました。