社長ブログ

どうすれば「ありがとう」「すごい」「うれしい」が飛び交う職場になるのか【がんばれ建設2182】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年10月13日
NO2182

◆どうすれば「ありがとう」「すごい」「うれしい」が

飛び交う職場になるのか

社員の定着率を高めるためには

「エンゲージメント」を高める必要性が

あります。

「エンゲージメント」とは、

社員と会社の考え方の方向性が同じで、

互いに貢献し合える関係と定義されています。

ひと言で言うと、社員同士、および会社に

対して感じている愛着心の程度です。

一方、従業員満足度ということばもあります

が、これは社員が待遇、環境、報酬に対して

どれだけ満足しているかという尺度です。

会社のエンゲージメントは、

社員全員が12の質問に対して

以下の5段階で回答することで判明します。

完全に当てはまる(5点)

やや当てはまる(4点)

どちらともいえない(3点)

やや当てはまらない(2点)

完全に当てはまらない(1点)

質問項目

1私は仕事の上で、

自分が何を期待されているかがわかっている

2私は自分の仕事を正確に遂行するために

必要な設備や資源を持っている

3私は仕事をする上で、自分の最も得意とする

ことを行う機会を毎日持っている

4最近一週間で、良い仕事をしていることを

褒められたり、認められたりした

5上司または職場の誰かは、自分を一人の人間

として気遣ってくれている

6仕事上で、自分の成長を励ましてくれる人がいる

7仕事上で、自分の意見が考慮されているように思える

8自分の会社の使命/目標は、自分の仕事を

重要なものと感じさせてくれる

9自分の同僚は、質の高い仕事をすることに専念している

10職場に、悩み事などを気軽に相談できる人

がいる

11この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩

について、自分に話してくれた

12私はこの一年の間に、仕事上で学び、

成長する機会を持った

社員が採点した結果の平均点を、

以下のように評価します。

3.8以上  エンゲージメントは高い

3.6         平均点

3.2以下  要注意

私は多くの建設会社にて、

エンゲージメント調査を行っています。

その中で、

4最近一週間で、良い仕事をしていることを

褒められたり、認められたりした 

11この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩

について、自分に話してくれた

の点数が低い建設会社が多いです。

つまり、褒められたり、認められたり、

成長していることを話していないということです。

心理学者のロバート・エモンズと

マイケル・マッカローは、一連の研究の中で、

被験者を2つのグループに分け、

1つのグループには

「ちょっとしたことでもいいので、毎日、

感謝できることを5つ書いてもらう」という

実験をしました。

被験者は、感謝の対象として

両親やローリング・ストーンズ、

朝の目覚めから神さままで、

ありとあらゆることをリストに

書きこみました。

毎日1~2分、感謝する時間をとったことは

思いもかけない効果をもたらしました。

感謝できることを考えたグループは、

何もしなかったグループに比べて、

人生をもっと肯定的に評価できるように

なっただけでなく、幸福感が高くなり、

ポジティブな気分を味わえるようになりました。

また、人に対して

もっと優しくできるようになり、

手伝いを積極的に申し出るようになりました。

最終的に、感謝をしていた人々は

よく眠れるようになり、

より多く運動をするようになり、

身体的な不調も減ったのです。

つまり、褒めたり認めたりされる人と同時に、

それを伝える人もポジティブになれるということです。

ちなみにハタ コンサルタント株式会社では、

毎日、「サンキュー(ありがとう)」

「グレイト(すごい)」「ハッピー(うれしい)」

の3種類に分けてグループチャットに

投稿することにしています。

ちなみに最近のグループチャットの

「ハッピーメッセージ」は次のようです。

「広島カープを球場で応援してきました」

「抽選でお菓子が当たりました」

「ウエディング衣装で写真を撮りました」

「子供の運動会に行ってきました」

「家族でハワイに行きました」

「実年齢より10歳若く見られました(私)」

これらハッピーメッセージに対して

「すごい」「すてき」「かわいい」などの

コメントが飛び交っています。

ありがとう、すごいと書いてもらえると

素直にうれしいですし、自分のハッピーを書いて、

それを認めてもらえることもうれしいものです。

ぜひお試しください。

『ハーバードの人生を変える授業』

タル・ベン・シャハー著を

一部参考にしました。