親しくない相手と雑談を続けるための3つのポイント【がんばれ建設2187】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年10月25日
NO2187
◆親しくない相手と雑談を続けるための3つのポイント
研修を実施していると、受講された方より
「雑談力をどのようにして高めれば良いですか」
とよく聞かれます。
建設工事現場では、特に親しくない相手とでも
雑談をする必要があるからです。
雑談では
「会話のラリーを続けること」が大切です。
そのことで、
「この人と話をしていると心地よい」
「感じがよくて気が合いそうだ」
という印象にもつながり、
工事をスムーズに運営することができるのです。
ただ、そうは言っても、なんの話をしたらよいか
迷ってしまう場面があるでしょう。
そんなとき、次の3つを意識して
雑談をすればうまくいきます。
1.教えてもらう
「親しくないお客様」
「久しぶりに会った協力会社」
「名前を知らない近隣住民」など、
距離が微妙に遠い相手とのやりとりには
「教えてもらう」というスタンスが役立ちます。
・お客様のネクタイを褒めて
「どこのブランドなんですか」と質問する
・協力会社職長が何かを話し始めたら
「それ、詳しくないんですよ。教えてもらえますか」
と話を振る
・近隣住民のお庭のお花を指して
「何というお花なんですか」と教わる
このように謙虚な「生徒」になりきって、
相手の得意ジャンルについて教えてもらうと、
相手としては、知識が披露でき、
承認欲求が満たされるのでうれしくなります。
2.ビデオトーク
ビデオトークとは、目に入るものを、
ビデオで映し出すかのように、話題にすることです。
「その時計、かっこいいですね」
「(移動中の車中にて)
いつのまにか、紅葉が目立つようになりましたね」
「今日の作業着、新しいですね」
ビデオトークは、
視界に入っているものが話題なので
話を続けやすいし、話に詰まっても
ほかの話題に展開しやすい
という特徴があります。
3.エピソードトーク
「楽しい」「うれしい」「悲しい」「驚いた」
などの気持ちや、個人的なことを伝えることを
「エピソードトーク」といいます。
「昨日新聞で、事故があったと知ってびっくりしたよ」
「最近ワークマンで新しい作業着を買ったら
気分があがりました」
「昨日趣味の釣りに行ったんだけど、
1つも釣れずさびしかったなあ」
エピソードトークで
自分の心の動きや気持ちを伝えると、
「心をひらいてくれている」
と感じられやすくなり、
お互いの心理的距離が近づきます。
個人的なことを話す際に
「考え方」や「性格」を話すのは
ちょっと気が引けるのですが、
「・・・ということがあった」
というエピドードだと話しやすいものです。
「教えてもらう」
「ビデオトーク」
「エピソードトーク」
は雑談の決め手になりますので、
ぜひ活用してみてください。
『感じのいい人、悪い人 人間関係が
うまくいく「話す技術」』五百田達成著
を一部参考にしました。