なぜ韓国人は、日本の電車内の雰囲気を心地よく感じるのか【がんばれ建設2189】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年10月30日
NO2189
◆なぜ韓国人は、日本の電車内の雰囲気を心地よく感じるのか
礼儀正しい社風を作るにはどうすればよいですか、
という質問をよく受けます。
その際私は、
「修身教授録」を読むのがよいと答えします。
「修身教授録」とは、
森信三さんが大阪天王寺師範学校
(現・大阪教育大学)で教鞭を執っていた
昭和12年から13年にかけて行った「修身」の講義録です。
森信三さんのことばを
『森信三一日一語』(致知出版社)
より一部紹介します。
■心は見えないから、
まず見える躰(からだ)の方から
押さえてかからねばならぬ。
それ故心を正そうとしたら、
先づ躰を正し、物を整えることから
始めねばならぬ。
クツをそろえること一つが、
いかに重大な意味をもつか
分らぬような人間は、論ずるに足りない。
■実行の伴わない限り、
いかなる名論卓説も画いた餅にひとしい。
見えるからだ、
つまり行動が大切だと言われています。
以下、行動の大切さを説く内容です。
■同僚より五分前に出勤する心がまえ。
それが十年も積み重ねられたとき、
いつしか大きなひらきとなる。
■「朝のアイサツは人より先に!!」
これを一生つづけることは、
人として最低の義務というべし。
■物事は一おう八〇点級の出来映えで
よいから、絶対に期限に遅れないこと。
これ世に処する一大要訣(ようけつ)と知るべし。
■上位者にタテつくことを以って
快とする程度の人間は、とうてい
「大器」には成れない。
早い出勤、挨拶、期限順守、素直など、
あたりまえのように思えることですが、
できない人も多いのです。
ある日本を旅した韓国人の方は、
日本を評して以下のように言っています(中日新聞社説参照)。
「混雑時を除く日本の電車内が好きだ。
お互いを気遣いながら過ごす姿に心地よい緊張を感じる」
また、ユーチューブなどの動画共有サービスでは、
落とし物が手元に戻る体験や
礼儀正しい店舗従業員に感心する訪日客の姿が
ひんぱんに流されています。
人々が整然と横断歩道を渡る姿が
人気となっているJR渋谷駅(東京都渋谷区)前の
スクランブル交差点は、もはや世界的観光スポットです。
現場での挨拶、期限を守る、心地よい雰囲気作り、
礼儀正しさ、整然と行動することを実践して、
世界に誇る現場運営をしたいものです。