施工検討会を活性化するための2つのコツ【がんばれ建設2191】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年11月6日
NO2191
◆施工検討会を活性化するための2つのコツ
建設業には、トップダウンで物事を進める人が多いです。
また現場では、現場代理人が決めたことは絶対で、
部下や協力会社は意見をいうことさえできない
という場合があります。
しかしそれでは
部下や協力会社の自主性が発揮できません。
若手の意見を上司が聞かないので、
若手が辞める原因の一つになっています。
ではどのようにすればよいのでしょうか。
例えば施工検討会にて、
A工法とB工法のどちらを採用するかを、
討議している場面だとしましょう。
その際、現場代理人が
「A工法がよい」
と断定的に言ってしまえば、
A工法以外の意見を言いにくくなります。
そこで
「私は、A工法が良いと思います」
のように、
「私は~思います」と伝えることで
あくまで意見を伝えたという状況となります。
さらに次のように言える人が真のリーダーです。
「皆さんはどう思いますか?」
自分の意見を伝えて押し通すのではなく、
続けてすぐに周りの意見を聞く姿勢を見せることが大切です。
つまり、会議でリーダーが気をつけることは
次の2つのコツです。
1)私は~と思います。と自分の考えを述べる
2)他の人の意見を求める
自分の意見を伝えたあとで、
「皆さんはどう思いますか?」
というひと言を入れるのは、
自分と相手との「会話」と「会話」に
「橋」をかけるようなものです。
もしも「会話の橋」をかけなかった場合、
何が起きるでしょうか?
部下や協力会社は自分から
「つまり、それってどういうことですか?
もう少し詳しく教えてください」
と疑問をはさんだり、
「言いたいことはわかりましたけれど、
○○という観点が抜けているように思います」
と反論しにくくなります。
そのため、結局トップダウンで物事が決まってしまう
組織になってしまいます。
2つのコツを実践して
活発な意見が飛び交う施工検討会を
開催したいものです。
『できるリーダーになれる人は、どっち?
話し方・考え方・聞き方……「ここ」で
差がつく!』著を一部参考にしました。