なぜ建設会社の品質不良問題が多発しているのか【がんばれ建設2197】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年11月20日
NO2197
◆なぜ建設会社の品質不良問題が多発しているのか
近年、建設会社の品質不良問題が
多発しています。
鉄骨の検査結果を改ざんしたり、
基礎や床板の高さを間違えたまま
構造物を作ってしまったりという事例が多いです。
その場合、担当者が責められますが、
本当に担当者だけの問題ではないように思います。
建設技術者として必要な資産とは何でしょうか。
お金や道具・工具などの有形資産は大切な資産です。
それらと共に無形資産が重要です。
無形資産とは、
まず施工技術などの知識と経験です。
そしてそれを支える健康な体も重要です。
また「人」も大切な資産です。
多くの友人や知人という人脈、
そして心の安らぎにつながる家族です。
また、建設技術者にとって「評判」も大事です。
評判とは、個人のブランドのことです。
評判が良いと、困難な場面で
多くの人が応援してくれるでしょう。
コンクリート打設が間に合わないと、
協力会社の方々ががんばって現場を進めてくれるでしょう。
また、近隣住民からの評判がよいと、
少々の騒音・振動は我慢してくれるでしょう。
一方、評判が悪いと、足を引っ張られます。
協力会社の方々の支援を得られませんし、
近隣住民に工事に反対されて、
進行が滞るかもしれません。
では、評判が良い人とはどんな人でしょうか。
評判が良い人とは、
ゴミを拾ったり、トイレ掃除をしたり、
周囲の人たちと気持ちよく挨拶をするなど
思いやりのある人です。
またどんな条件の悪い工事であっても、
一所懸命に努力し、
なんとか予算と工程を守ろうとする人です。
学び続けていることも大切です。
施工管理技士にとどまらず、常に建築士、設備士、
技術士、コンクリート診断士、電験三種など
高度な資格に挑戦しています。
また、常に読書をしたり研修に参加したりして、
最新の技術情報をアップデートしていることを
欠かかしていません。
最近、現場での品質問題が目に付きます。
基準に達していない状況にもかかわらず、
工期が遅れたり、
過大な追加費用がかかることをおそれて、
検査結果を改ざんし、ごまかしてしまった
という事例です。
このようなときに、
無形資産である信頼に足る人脈があれば、
だれかが相談に乗ってくれたり、
助けてくれることでしょう。
そうすれば大きな問題に
進展しなかったように思います。
無形資産を着々と蓄え、
そのことで自らの「評判」を高めていける
建設技術者でありたいものです。
『16歳からのライフシフト』
リンダ・グラットンを一部参考にしました。
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【編集後記】
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先日、新入社員の6ヶ月後フォロー研修を実施しました。
6ヶ月経って、ずいぶんたくましくなった若い方々に会って、
大いに刺激を受けました。
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