なぜ「研修」を受講しても成長しないのか【がんばれ建設2198】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年11月22日
NO2198
◆なぜ「研修」を受講しても成長しないのか
教育をしても、社員がなかなか成長しない
という声を聞くことがあります。
ではどうすれば、
効果的な教育をすることができるのでしょうか。
「ロミンガーの法則」というものがあります。
米国の調査機関・ロミンガー社が、
何がもっとも自らの成長に寄与したか、
という調査した結果は次のとおりでした。
70%が経験
20%が薫陶
10%が研修
つまり、人が成長する上で
もっとも影響を受けるのが、
業務実施を通じた「経験」であり、
その次は人からの「指導・助言」、
最後に「研修」であるということです。
ここでこの3つについて解説します。
◆経験
ただ毎日漠然と経験を積んでも
成長につながりません。
成長につながる経験を積むためには、
以下の2つが必要です。
・高い目標
高い目標を設定して仕事をすることです。
通常の目標より20~30%高い方がよいでしょう。
「原価を〇〇低減する」
「工期を〇〇短縮する」
「〇〇資格を〇〇年までに合格する」
「〇〇歳までに現場代理人になる」
・改善
同じことの繰り返しにならないように、
常に改善提案を考えて仕事に取り組むことです。
「新技術、新工法を取り入れる」
「ICT、DXを活用する」
「技術提案、創意工夫を考える」
◆薫陶
特に上司や先輩からの指導、助言を
素直に受け入れることが大切です。
最近は、ハラスメントとされることをおそれて、
厳しく「薫陶」しない人をよくみかけますが、
それでは相手の成長につながりません。
◆研修
研修を受講して、学んだことを実践する人は20%、
それをやり続ける人はその20%と言われています。
つまり研修を受けた人の4%しか成果を得ていない
ということになります。
そのため、研修受講後に
受講報告をしてもらうことは当然のこととして、
その後学んだことを実践することを求めないと、
研修効果が十分に発揮されません。
つまり、上司や先輩が、
部下や後輩に対して高い目標を設定して、
常に改善を要求しながら「経験」させ、
気づいたことを「指導助言」し、
「研修」で学んだことを実践し続けることを
要求してこそ人は育つということです。
「ロミンガーの法則」を踏まえて、
より効果的な教育をするための教育体系を
構築するセミナーを開催しています。
社員の成長を期待する建設会社の経営者、
経営幹部、人事担当者の方にお勧めです。
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DVDをご覧いただけます。
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【編集後記】
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夏から開始した研修が、
年末に向けて終了するものが増えています。
研修で身につけたよい習慣を
今後も継続してほしいと願います。
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