本当に最近の新人・若手はプライベートや権利ばかりを主張するダメな人なのか【がんばれ建設2202】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年12月1日
NO2202
◆本当に最近の新人・若手はプライベートや
権利ばかりを主張するダメな人なのか
いまの若い世代は、仕事よりも
プライベートを優先すると言われます。
では、彼らは仕事に対して
熱意や志を持っていないのでしょうか?
新入社員を担当する人事の方にヒアリングすると、
そういう若手ばかりではないようです。
「行動面を見ると、たしかにプライベート優先です。
ただ、そういう新人・若手が目標や志を持っていないか
というと、そんなことはありません。
仕事を通して成長したい、仕事で何か自己実現したい
という欲求は、むしろ以前より強まっている印象です」
「残業拒否だとか面白おかしく言われていますが、
最近の若手はプライベートも仕事も充実させよう
ということで、仕事ぶりは熱心ですよ。
逆に仕事が熱心でない若手は、プライベートでも
ダラダラと酒を飲むだけで、あまり充実していません」
私は、ここ数年、野心的な新人・若手を
目にするようになったと感じています。
先日ある建設会社の
新入社員研修(土木)を行いましたら
「20代のうちに技術士を取る」
「30代で大きな現場の作業所長になる」
などと前向きな意見が多く聞かれました。
平成2~3年のバブル期の若手からは、
「〇歳までに〇円を貯金する」
などという宣言が聞かれたことを思うと
ずいぶん様変わりです。
また、野心を持つだけでなく、
実現するためのプランを緻密に考え、
それを着実に実行しており、
「合理的な野心家」と言えるでしょう。
「新人・若手は権利ばかり主張する」などと、
批判されがちです。
たしかにそういう面はあるでしょうが、
新人・若手が「合理的な野心」を持って
生き生きと仕事をすれば、
会社が良い方向に向かうはずです。
そんな野心をうまく引き出し、
会社に貢献する若手を育成したいものです。
「残業拒否だが仕事熱心」若手社員の新しい理想像
若い合理的な野心家が日本企業を変革する」
日沖 健著2023/11/13東洋経済オンライン
を一部参考にしました。