現場で「悩む時間」を短縮するための秘訣とは【がんばれ建設2205】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年12月8日
NO2205
◆現場で「悩む時間」を短縮するための秘訣とは
来年4月から施行される働き方改革関連法により
残業時間の上限が規制されます。
そのため多くの建設会社にて
業務の効率化を進めておられることでしょう。
そんな中、一番のムダは、
「悩むことに費やす時間」ではないでしょうか。
現場運営していると、判断に迷う場面があり、
決断するのに時間がかかることが多いでしょう。
普段から「時間がない」「仕事が終わらない」
という人の多くは、この「悩む時間」に
貴重な自分の時間を奪われているのです。
◆直感が正しい
ところが、
直感で決めた結論と、時間をかけて考えた結論とは
あまり変わりません。
ひらめきや直感は右脳の働きですが、
普段から考えすぎてしまう左脳型の人が
直感にしたがって「右脳を使おう」と意識すると、
左脳の分析力や論理的思考が最高の形で発揮できるのです。
直感で「これをしたい」とピンとくるものがあるなら、
迷わずにそれを実行すべきです。
直感的に自分がするべき、
あるいはやめるべきだと感じることは、
無意識が呼びかけている心の声です。
直感で、何事も瞬時にレスポンスができれば、
迷ったり悩んだりする時間はぐんと減り、
すべてが一瞬で解決します。
直感を働かせるためには、
自分自身の判断基準である「マイルール」を
明確にしておく必要があります。
◆部下優先
たとえば、自分の仕事をしているときに、
部下が相談に来たとします。
「手順書をどのように作成して良いか、相談に乗ってください」
すると「自分の仕事を優先したい」という気持ちと
「部下の相談に乗りたい」という気持ちが揺れ動きます。
ところが「部下優先」と決めておれば、
迷わず自分がどんな作業をしていても中断して、
部下の話を聞くことを優先するようになります。
◆動機善なりや、私心なかりしか
仮に、協力会社から
不正行為を持ちかけられたとしましょう。
例えば、
「この地盤だと、薬液注入を規定よりも
減らしてもきっと大丈夫ですよ。
薬注数量を減らしてごまかしましょう」
と言われたとしましょう。
そんなとき「動機善なりや私心なかりしか」
というマイルールがあれば、迷わず
「ごまかすのはよくない。所定の数量を注入しよう」
と決断することができます。
◆安定よりも挑戦
「安定よりも挑戦」を
マイルールとしているとしましょう。
すると、従来の方法で施工するか、
新技術、新工法を利用して施工するかという
選択に迫られたら、迷わず「新技術、新工法」
を採用するでしょう。
このようにマイルールがあると、
自分が何をすべきなのかが明確になるので、
取捨選択を瞬時にできるようになります。
その結果、迷う時間を短縮でき、
業務の効率化につながります。
山中恵美子『人生が劇的に変わる「瞬読式」時間術
忙しさから解放され、本当にやりたいことに集中する』
を一部参考にしました。