社長ブログ

自主的に仕事をする「人財」と勝手に仕事をする「問題児」の違いとは【がんばれ建設2210】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年12月20日
NO2210

◆自主的に仕事をする「人財」と勝手に仕事をする「問題児」の違いとは

「指示待ちにならず、自主的に動いてほしい」

多くの会社で言われていることです。

ところがこれを徹底しようとすると、

指示を待たず「勝手に仕事する人」、

いわゆる問題児が出てくることがあります。

自主的に仕事をする「人財」と

勝手に仕事をする「問題児」の違いは何でしょうか。

協力会社に工事を発注する場面を考えてみます。

上司「型枠工の、原価を下げたい。

原価が安い協力会社を探してもらえないか」

人財「3社の協力会社に見積を取りました。

原価だけでなく、品質、安全についても

考慮し、比較表を作成しました。

なお、鉄筋工についても原価が下げられそうだったので、

VE提案を考えました。」

問題児「私が良く知っている型枠協力会社に話しをして、

発注の手続きをしておきました」

この2者の動きの違いを見ると、

「人財」と「問題児」の差は明確です。

「人財」になるための2つのポイントがあります。

1)自分自身の権限を知ること。

すなわち「会社のルール」を熟知すること。

公式のルール、暗黙のルールを含め、

自分はどこまでの権限があるかを知っている。

2)保守的な人への配慮を怠らないこと。

ルールを守っていても反感を持たれるケースは多い。

したがって、保守的な人に対する心づかいが必要。

上記の事例でいうと次のようになります。

1)「人財」は発注権限まで

与えられていないことを理解した上で、

権限者が決断しやすいような情報(比較表)を

先回りして提供しています。

一方「問題児」は自らの権限を理解せず、

勝手に発注してしまっています。

2)「人財」は上司が慎重な性格であることを理解して

「比較表」を自主的に作成しています。

一方「問題児」は上司の慎重な性格を考慮せず、

拙速に動きすぎています。

このように、2つのポイントを実践することで、

「人財」は上司に安心感を与えています。

その肝は「報告・連絡・相談」です。

まめに「報告」し、必要な人に必要な情報を

共有(「連絡」)し、問題が起きないよう

早めに「相談」することで上司の安心感が増します。

ハタコンでは、特に若手技術者が、

「人財」になるためのポイントをまとめた

動画教材を作成しています。

『建設業 若手技術者を5年で一人前にするための3つのポイント』DVD

また、すべての技術動画を月額990円で見放題の

「ハタコンムービー」を提供しています。

建設業だけに特化した動画研修受け放題のHatacon Movie

人財育成のご活用ください。

『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』

安達裕哉著 を一部参考にしました。