「面接マニュアル」がないと、なぜ採用に失敗するのか【がんばれ建設★2214】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年1月10日
NO2214
◆「面接マニュアル」がないと、なぜ採用に失敗するのか
採用に困っている建設会社が多いです。
また、応募者に対して、
どのように面接をすればよいかわからない、
という声もよく聞きます。
近年は面接を受けた学生が、
SNSでその様子を拡散します。
よい内容だといいのですが、悪い内容が拡散されると、
その後の応募者数が激減するおそれがあります。
そのため、人材採用する際には、
「面接マニュアル」の作成は必須です。
では「面接マニュアル」に、
何を書けば良いか考えてみましょう。
◆採用・配属までの流れとスケジュール
面接から採用まで、
どのような手順で行うのかを記載します。
・応募者と電話やメール等でのやり取り方法
・面接日時、場所の決定
・筆記試験の内容
・応募者への連絡方法、タイミング
・採否の決定、採否の通知方法、タイミング
・内定後の諸手続き(内定式、内定者教育)
・作業服の手配や労務管理(社会保険加入手続き)
・入社式の手順
◆不採用基準
「当社で絶対に採用しない人」と
不採用基準を決める必要があります。
自社に合わない人を採用すると、困ってしまいますし、
結局早期に退社してしまうことになります。
世界的ベストセラー「ビジョナリー・カンパニー2」にて
ジム・コリンズは、人材採用を「バスに乗せる」と表現し、
「誰をバスに乗せるのか、乗せないか」こそが
組織の命運を決めると主張しています。
面接の時に感じた社長の違和感は
だいたい当たっています。
「SPI試験の〇点以下は不合格」としている会社があります。
ちなみに、ハタコンでは、DPIという試験をしています。
全社員に対して同じ試験を実施しており、
過去に活躍できなかった方と同じ傾向であれば、
不合格と決めています。
◆面接担当者の振る舞い
面接担当者は自社のイメージを決定づけますから、
以下のような振る舞いは禁止します。
・腕組み、足組み
・自己紹介しないで面接を開始する
・ボールペンをずっとカチカチするなどの落ちつきのない態度
・応募者を下の名前で呼ぶ
・応募者の顔や目を見ない
・応募者の人格や発言を否定
・ハラスメント行為
・最後に応募のお礼を言わず面接を終了する
◆禁止事項
面接は、「応募者本人の適性や能力に
基づいた内容と採否」が求められます。
そこから外れた内容を尋ねると
場合によっては罰金を課されることがあります。
面接での取り扱いが禁止されている項目は
以下のとおりです。
本人の責任範囲では無い事柄
・家族や家族の職業、家庭内の雰囲気など
・出身地や持ち家/賃貸など
・恋人やパートナーの有無
憲法で自由が認められている事柄
・宗教や支持政党、思想
・人生観、生活心情、尊敬する人物
・購読紙や愛読書
・性的指向や性的嗜好
このような内容を踏まえた
「面接マニュアル」を作成することで
失敗のない採用活動をすることができます。
株式会社「人材と採用」採用コンサルタント
田中宏幸さんの著作を一部参考にしました。