なぜ建設会社経営者、経営幹部には「四耐四不」が必要なのか【がんばれ建設2221】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年1月26日
NO2221
◆なぜ建設会社経営者、経営幹部には「四耐四不」が必要なのか
私は建設会社の後継経営者セミナーを
開催することがあります。
その際、「経営者の資質とは何ですか」
と聞かれることが多いです。
私は経営者として大切なことは
「四耐四不」(したいしふ)と伝えます。
冷に耐え、
苦に耐え、
煩(はん)に耐え、
また閑(かん)にも耐えて、
激(げき)せず、
躁(さわ)がず、
競(きそ)わず、
随(したが)わず、
自強してゆこう。
「四耐四不」は、
もともと中国清代末期の軍人、政治家である
曽 国藩氏の言葉で、安岡正篤氏が著書で紹介したことで、
日本でも知られるようになりました。
冷に耐え…冷たい仕打ちや誤解に耐えなければならない。
苦に耐え…苦しみに耐えなければならない。
煩に耐え…忙しさ、わずらわしいことに耐えなければならない。
閑に耐え…ひまや静かなことに耐えなければならない。
さわがず…困った時にばたばたとせず、またうれしいときにも、大騒ぎしない。
げきせず…つまらないことに腹を立てたり、興奮しない。
きそわず…つまらぬ人間と競争をしてはいけない。
したがわず…人のあとからのろのろついて行くのはいけない。
これら8つのことを
徹底できている人はそういないでしょう。
私もまったく不十分です。
ただし、このような考え方が大切で、
自らの行動を振り返し、
実践できないことに反省することで、
一流の経営者、経営幹部に近づくのだと思います。
ハタ コンサルタントの創業時は、
まさに「四耐四不」でした。
建設技術力を高める仕組みを作ろうと思い、創業しましたが、
「技術力は現場でしか高められない」と冷たくいわれ、
苦しい思いをしました。
仕事がまったくなく「閑」な日が続きました。
ところが、建設不況になると
教育の大切さを考える建設会社が多くなり、
研修依頼が急増し、一気に繁忙となりました。
しかし当日は社員がおらず私一人でしたので、
営業、研修講師、請求書作成、経理処理
すべてやらなくてはいけません。
連日徹夜業務が続きました。
それらに耐えたからこそ、
今のハタ コンサルタントがあると思うと、
あきらめずによかったと感じます。
これを読まれている方の中には
たいへんな状況にある経営者、経営幹部が
いらっしゃるかもしれません。
それは「四耐四不」の資質を鍛えられていると
考えてみてください。
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【編集後記】
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先週末に社内勉強会を開催しました。
社員さん各自が、外部研修を受講して学んだ内容を
発表するというものです。
ロジカルシンキング、ストレスマネジメント、
ボイストレーニング等、幅広く学ぶことができ楽しかったです。
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