どうすれば意見百出の充実した施工会議を開催できるのか【がんばれ建設2243】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年3月25日
NO2243
◆どうすれば意見百出の充実した施工会議を開催できるのか
工事現場では会議を行うことが多いです。
特に施工方法や、現場で起きた問題の対処法を
検討することはよくあることです。
その際、とにかく波風を立てないように
無難にまとめようとする人がいます。
司会者によってはひたすら秩序を保ちつつ、
無難な施工法にまとめようとします。
しかし、そこからは新しい発想は生まれません。
議論や会議は、
「秩序(コスモス)」と「混沌(カオス)」が
ほどよく行ったり来たりする状態が理想です。
コスモスだけに終始してしまうと、
議論はそこに小さく収まってしまって、
いつも行っている施工法でやろう、
ということになります。
ところが、まとまりかけたコスモスに、
大胆な角度から
「意外性」「予想外」「型破り」「突拍子もない」
意見を放り込むと、ある種の混乱が起きて
会議はカオス化します。
誰もが考えたことのない新たな施工法や
解決策が生まれるのは、そういうときなのです。
予定調和で終わらせないというのが
大事なポイントです。
一方、混沌(カオス)とした意見ばかりを
戦わせていては、会議は永久にまとまりません。
尖った意見を練り上げながら、秩序(コスモス)立てて
意見をまとめることが重要です。
この作業を繰り返すうちに、
参加者のアイデアが混ぜ合わさったような
結論を導き出すことができ、
会議は充実したものとなるわけです。
「秩序(コスモス)」と「混沌(カオス)」を
行き来できる会議運営をしたいものです。
『本当に頭のいい人がやっている思考習慣100』
齋藤孝著を一部参考にしました。