なぜ若手社員は言われたことしかやらないのか【がんばれ建設2248】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年4月5日
NO2248
◆なぜ若手社員は言われたことしかやらないのか
「静かな退職」という言葉があります。
これは退職をしていないけれど、
自主的に仕事をしない、やる気がない状態を言います。
サッカー選手にたとえると、
ボールが足元に来たら蹴りますが、
そうでなければ積極的にボールを追いかけたりはしない
という状態です。
「静かな退職」といっても、何もやらないわけではなく、
会社のために汗はかかないし、成長のための自己研鑽はせず、
淡々と言われたことだけをやる働き方のことです。
もしも若手社員がこのような状態であるとすると、
その理由は何でしょうか。
それは上司や先輩の働く姿勢です。
上司や先輩も、実際には「静かな退職」者であるからです。
一向に生産性を上げようとしない施工管理技術者
言い訳ばかりで結果を出さない営業
ITスキルが低いベテラン社員
なども「静かな退職」者です。
総務省統計局が2022年に実施した
「社会生活基本調査」によると、
社会人の勉強時間は平均で1日13分でした。
さらに、自己研鑽に関する調査結果には
驚きます(パーソル総合研究所の調査)。
<世界平均>
・特に何も行っていない(18.0%)
<日本>
・特に何も行っていない(52.6%)
つまり仕事以外で自己研鑽に励む日本人は、
50%もいないのです。
自己研鑽とは次のようです。
・読書
・研修・セミナー・勉強会へ参加
・資格取得のための学習
・通信教育・eラーニング
つまり、職場の上司や先輩は
前向きに学び成長しようとしない姿を見て、
若手社員は
「この上司、先輩と一緒にいても成長できない」
「この会社の未来はない」
と考えてしまうのでしょう。
若手社員に「静かな退職」
さらには「離職」をさせないためにも、
上司や先輩が率先して変わろうとすることが大切です。
私は
「リーダーは何気ない言動をしない」
ことが重要だと思います。
特に若手社員の前では、
前向きな言葉を使い、隙間時間をみつけて学び、
身の周りはいつもこぎれいにすることで、
部下の「静かな退職」を防ぐことができます。
『若者に辞められると困るので、強く言えません:
マネジャーの心の負担を減らす11のルール』
横山 信弘著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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4/2から東京、福岡、
4/4から名古屋、大阪、札幌にて
新入社員研修が始まりました
新入社員の方々の成長を祈っています。
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