なぜ現場を赤字にしてはいけないと思うと赤字になってしまうのか【がんばれ建設2259】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年5月8日
NO2259
◆なぜ現場を赤字にしてはいけないと思うと赤字になってしまうのか
脳科学者によると、
脳は否定語を理解できないそうです。
さて、否定語を理解できないとは、
どういう意味でしょうか。
あるアメリカの大学教授が、
「なぜ、テストの答案用紙に名前を書き忘れる学生がいるのか?」
を調査するため、試験官の協力を得て、
名前を書き忘れた答案を見つけたら教えてもらい、
その学生を追跡しました。
そして「なぜ、名前を書き忘れたのか?」を
インタビューしたそうです。
すると、名前を書き忘れたことを知らされた
学生の多くが、同じ言葉を発したのです。
それは「やっぱり」です。
なんと、答案用紙に名前を書き忘れた学生の多くが、
そのことを告げると「ああ、やっぱり」と答えたというのです。
続けて「なぜ、やっぱりだと思うのか?」と聞くと、
こんな回答が得られました。
「私は母親から、あなたはおっちょこちょいだから、
名前を書き忘れないように気をつけなさいと、
口を酸っぱくして言われていました。
だから、やっぱり親の言う通りだと思ったんです」
つまり、母親の言葉のうち、
脳には「おっちょこちょい」という言葉が残り、
「忘れないようにしなさい」という否定語は残らないのです。
野球選手が、
「三振しないようにしよう」と考えると
「三振」が脳に残り、「しない」という否定語は理解できず、
その結果三振をしてしまいます。
つまり、現場で
「赤字にしないようにしよう」と考えると
「赤字」が脳に残ってしまいます。
そのため「黒字にしよう」と考えないといけません。
同じように
「社員の離職を減らそう」
「事故をなくそう」
「ため息をしないようにしよう」
というのはダメで
「社員の定着率を上げよう」
「安全な現場運営をしよう」
「笑顔で過ごそう」
と考えるとよいのです。
脳は否定語を理解できないため、
「肯定的な単語」を発するよう心がけたいものです。
『一流は何を考えているのか』西沢泰生著を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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連休が明け、気温が上がると
熱中症に気をつけないといけませんね。
なお、熱中症保険があるようです。
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まずは水分と睡眠に留意しましょう。
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