業績が良いのはホワイト企業か、それともモーレツ企業か【がんばれ建設2263】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年5月17日
NO2263
◆業績が良いのはホワイト企業か、それともモーレツ企業か
「ハードワークで勝つまでやる。
ワークライフバランスなんて言ってると戦いに負ける」
ニデック(日本電産)の
永守重信グローバルグループ代表は、
こう言います。
働き方改革関連法が4月から建設業で施行され、
建設会社でも残業が減り、
働きやすさは高まりつつあります。
ただ、ここで心配なのは、
働き方改革の結果、業績が下がるのではないか、
という懸念です。
日本経済新聞は国内最大級の会社情報の
口コミサイトにある社員らの投稿を分析し、
上場企業約2300社の
労働環境と業績との関連を調べました。
労働環境を3つに分類し、比較しました。
・「ホワイト」働きやすさは高いが、働きがいは低い企業
・「モーレツ」働きやすさは低いが、働きがいは高い企業
・「ブラック」両方とも低い企業
調査の結果、業績は
「モーレツ」が「ホワイト」に勝ちました。
2022年度までの10年間の売上高の増加は
「モーレツ」が年平均6.6%と
「ホワイト」を2ポイント上回っていたのです。
長時間労働の是正や
ハラスメントのない職場づくりのような
働きやすさを高める取り組みは不可欠です。
しかしそれだけでは会社も社員も成長しません。
そこで重要なことは、
働きやすさに働きがいも加わった
「プラチナ」企業への進化することです。
「プラチナ」企業の業績は、
「モーレツ」の上を行きます。
売上高の増加は7.8%なのです。
社員のやる気が高まると、
ハードワークを強いなくても生産性が上がり、
業績も向上することが明らかです。
建設業界ではありませんが
IT企業の「サイボウズ」は、20年前、
離職率が3割でした。
それが今や「プラチナ」企業の代表格となりました。
ではサイボウズは何を実施したのでしょうか。
・長時間残業を減少させる
・勤務場所や時間を選択制にする
・取締役候補は社員の投票で決める
・経営会議を全社員が視聴でき、意見や賛否を伝えられる
・希望の仕事があれば「体験入部」と称して他部署に行き、将来の異動に生かせる。
これらを実施することで、
離職率は23年度に3%に大幅に減少しました。
転職の多いIT(情報技術)系としては際だった低さです。
しかも、23年度の純利益は過去最高になったのです。
私たち建設業界も、改革を進め
「プラチナ」企業を目指したいものです。
なお、「プラチナ」企業を目指すため、
自社にあった建設ICTアプリを選定する
必要があるでしょう。
そこで、建設ICTアプリ使用実態調査を
実施しています。ご協力お願いします。
調査アンケートはこちらです。
日本経済新聞4月3日の記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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ベトナム高度人材を2年前から活用している
会社から先日ご連絡をいただき、
2名のベトナム人高度人材が試験に合格して
2級施工管理技士補となったとのこと。
試験問題にふりがながあるとはいえ、
すばらしいと思います。
ベトナム人高度人材活用無料説明会を
以下のように開催します。
人手不足解消策としてご活用ください。
5月21日(火)13:30~15:30(※他日程もございます)
建設会社の人手不足を解消 ベトナム人高度人材採用説明会<無料セミナー>
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