部下や協力会社の方々との約束は守る 現場代理人のささいな心がけが現場を変える【がんばれ建設2265】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年5月22日
NO2265
◆部下や協力会社の方々との約束は守る
現場代理人のささいな心がけが現場を変える
現場の雰囲気がよくない。
そう感じる現場代理人がいることでしょう。
では、どうすれば、よい雰囲気の現場を
作ることができるのでしょうか。
まずは現場で働く人たちとの
信頼関係を作り上げる必要があります。
そのときに重要なことは2つです。
1つは「部下や協力会社の方々の話を聞くこと」。
もう1つは「部下や協力会社の方々と何か約束をしたら必ず守ること」です。
ある現場代理人Aさんは、
現場に足を運び、現場を見るだけではなく、
部下や協力会社の方々と話をしました。
現場の改善提案などさまざまな要望が出たとき、
実現可能であればすぐに実行しました。
反対に、無理難題であれば、
はっきり「できない」と言い、
その理由を説明しました。
「前向きに検討する」などといった
返事はしません。
「部下、協力会社との約束は必ず守る」と
決めた以上、守れそうにない約束を
するわけにはいかないからです。
「できない」というと、
現場の雰囲気は余計に悪くなりそうですが、
実際は違いました。
曖昧な返事をすれば、周囲は期待します。
そして一向に動こうとしない
現場代理人の姿を見てがっかりするのです。
しかし、部下や協力会社に向き合い、
誠実な態度で「申し訳ないが、それはできない」
と話せば、少なくとも失望はしません。
次第に「いろいろ課題はあるが、現場代理人は
正直に話してくれるし、与えられた環境で
もう少し頑張ってみるか」といった
何とも言えない活力が現場に醸成されていきました。
とはいえ、部下や協力会社の方々に
向き合うことが苦痛な人もいるでしょう。
耳障りなことを言われるのは
分かっているからです。
しかし、直接話さないと距離が遠くなり、
ますます話さなくなります。
さらに不信感が募るという悪循環に陥ってしまうのです。
ハタ コンサルタント株式会社が開講している
「ハタコンスクール」の長期実践型研修では、
現場代理人が部下や協力会社の方々と
個人面談をすることを研修課題にしています。
最初は、
「時間がない」「何を話せばよいかわからない」
などというマイナスの意見を言う人が多いです。
しかし、時間が経つごとに、
「部下や協力会社の方々の考えていることがよくわかった」
「個人面談をすることでかえって仕事を効率化できた」
などという声に変わります。
ぜひ現場で個人面談を進めてみてください。
ハタコンスクールについて興味がある方は、
以下をご覧ください。
「日経トップリーダー」2023年4月号の記事を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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昨日ベトナム高度人材説明会を開催しました。
ベトナムの建設系大学を卒業した技術者を、
日本の建設会社にて施工管理技術者として
働いていただくというシステムです。
多くの建設会社の方が説明会に参加され、熱心に質疑されました。
6月には実際にベトナムハノイに
訪問する予定でとても楽しみです。
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