ベテラン技術者、活躍する人、嫌がられる人の違いとは【がんばれ建設2274】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年6月12日
NO2274
◆ベテラン技術者、活躍する人、嫌がられる人の違いとは
65歳を過ぎても、現場で活躍している
ベテラン技術者が増えてきました。
建設業の人手不足がその要因ではありますが、
ベテラン技術者の豊富な知識を
現場で生かすことができる、
という側面もあるでしょう。
一方で、いばったり、自慢話が多く、
若手社員からいやがられる
ベテラン技術者がいることも事実です。
では活躍するベテラン技術者と、
活躍しないベテラン技術者の違いは何でしょうか。
「閑古錐(かんこすい)」という
禅の言葉があります。
『閑古錐とは、古くて先がまるくなり、
使えなくなった錐(きり)のことです。
切れ味の悪くなった錐は、
道具としては役に立ちません。
でも、長い年月を費やし、
来る日も来る日も穴を開け続けて
まるくなった錐には、
ただ鋭いだけの錐にはない、
円熟した魅力があります。
禅では、真の修行者のことを閑古錐といいます。
俗に「人間がまるくなる」などといいますが、
破天荒(はてんこう)だった人が
老境にさしかかり、 穏やかな熟年に
なっていくことがあります。
穏やかなのに迫力さえ感じさせ、
年を経た人ならではの魅力に満ちています。
目指すべきは閑古錐の円熟味。』
「ほっこり、やさしい 禅語入門」を参照しました。
若いころから、きちんと人の話を聞き、
学びを深め、笑顔を磨いてきた人は、
ますます丸く、円熟した性格となります。
まさに閑古錐です。
一方で、若いころから、
人の話を聞かず、学ぶことをせず、
いつも不機嫌な顔をしてきた人は、
嫌われ者の頑固技術者となってしまいます。
さらに私は円熟ではなく
角熟を目指したいと思います。
ベテラン技術者は、丸まっているだけではなく、
時には尖った存在で、言いにくいことを言う
存在であるべきだとおもいます。
欠点をも長所に変えるのが角熟です。
ベテラン技術者は角熟を目指してほしいです。
『いちいち気にしない心が手に入る本』
内藤誼人著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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現在「歴戦の技術者研修」と称して
ベテラン技術者育成プログラムを実施しています。
時代が変化しても、活躍し続けるための
意識改革を目的としています。
生涯現役を目指してほしいものです。
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