社長ブログ

どうすれば、相手を論破せずに言いにくいことを伝えられるのか【がんばれ建設2269】

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年5月31日
NO2269

◆どうすれば、相手を論破せずに言いにくいことを伝えられるのか

現場は、顧客、協力会社、近隣住民など

様々な人とコミュニケーションをとりながら

進める必要があります。

そんなとき、言いにくいことを

伝えないといけない場合があるでしょう。

・協力会社の腕のいい親方に

「もっときれいに仕上げてほしい」

と伝えたいとき

・忙しそうな協力会社の社長に

「現場に入れる職人の数を増やして欲しい」

と伝えたいとき

・大声で工事への反対意見をいう近隣住民に

「大声で反対しないで欲しい」と伝えたいとき

・部下から待遇改善の要望に対して、

「受け入れない」と伝えたいとき

いずれも言いにくいものです。

人は本来、相手を

「打ち負かしたい」「論破したい」

と思っているものです。

しかし、論破してしまったら、

その人との関係はこじれてしまうかもしれません。

一方、言いたいことを言えず

悶々としている人もいることでしょう。

そんなとき、京都の「いけず」な言い方が

うまくいく方法になるかもしれません。

例えば、京都の人がよく使う技に

「褒めている」ように見せかける、

というのがあります。

代表的なのが、

「お嬢さん、ピアノが上手どすなあ」。

これは、京都的「いけず」な解釈では

「音がうるさい」が本音です。

これを直接言うと

人間関係にヒビが入るかもしれないので、

一見、褒めているように言って、

真意を言葉の底にわかりやすく置いておくのです。

先ほどの事例を

「いけず」式で言い換えると次のようです。

協力会社の腕のいい親方に

「もっと素早く仕上げてほしい」と伝える

「すごく丁寧な仕事ぶりですね」

忙しそうな協力会社の社長に

「現場に入れる職人の数を増やして欲しい」

と伝える

「たくさん若い人が入社したようで、商売繁盛ですね」

近隣住民に「大声で反対しないで欲しい」

と伝える

「〇〇さん、声がお元気ですね」

部下からの待遇改善の要望に対して、

受け入れないと伝えたいとき

「なかなかおもしろい提案だね」

「いやみ」と捉えられないよう

注意することは必要です。

しかし、言いにくいことを、

相手がクスッと笑えるような返しをして、

かつこちらが反論していることに

気づいてもらえると、

人間関係を保ちながら

伝えたいことを伝えられます。

「『言いにくいことを賢く伝える』技術」

中野信子著には、多くの事例が書かれています。

ぜひ読んでみてください。