AIを用いて配筋検査時間を半減するシステムとは【がんばれ建設2307】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年9月6日
NO2307
◆AIを用いて配筋検査時間を半減するシステムとは
働き方改革に伴い、
業務の効率化を進める建設会社が増えています。
現場で作る書類作成時間を減らすために、
アウトソースしたり、本社の事務部門で
行ったりする対策は効果的です。
現場業務時間も減らす必要があります。
測量などはアウトソースできますが、
検査は自社で行っているという会社が多いです。
そこで、検査の中でも手間がかかる配筋検査を、
AIを用いて効率化しようとする試みがあります。
戸田建設や安藤ハザマなど建設会社21社が
参画する「配筋検査システム協議会」は、
人工知能(AI)を活用した配筋検査システムの
先行導入を開始しました。
撮影した配筋の写真から、
AIが鉄筋の本数などを自動計測します。
1測定箇所当たりの検査などの合計時間を
従来のほぼ半分に短縮できるということです。
通常、検査担当者が鉄筋の本数や径、ピッチ
などを目視やメジャーなどで計測します。
その後、検尺ロッドやマグネットを置いて
撮影した写真を使い、
検査結果の帳票を作成します。
私も建設会社勤務時にはよく行いましたが、
大規模工事だとかなりの時間になります。
完成したシステムは、3つの要素から成ります。
・建設現場の記録・撮影業務を効率化しながら
関係者間で共有しやすくする基盤・記録アプリ
「CONSAIT Basic」
・配筋検査の専用アプリ「CONSAIT Pro配筋検査」
・カメラデバイス「CONSAIT Eye」
撮影した配筋写真から、
鉄筋径や本数、ピッチなどを自動で計測します。
それを設計図と照合し、結果をアウトプットします。
この配筋検査システムは、
開発したプライム ライフ テクノロジーズが
月額のサブスクリプションサービスで
提供します。
まずは配筋検査システム協議会に参画する
建設会社21社が利用対象になりますが、
早ければ24年度中にも21社以外の建設会社にも
サービスを開始したいといいます。
今後ますますこのような
システム開発が行われることでしょう。
これらICT、AI技術を活用しながら
建設業の働き方改革を進めたいものです。
日経クロステック/日経アーキテクチュア
2024.05.24記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今後AIを活用したツールが増えてくると思います。
この分野から目が離せません。
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