なぜ上司に「今ちょっといいですか」と言ってはいけないのか【がんばれ建設2321】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年10月16日
NO2321
◆なぜ上司に「今ちょっといいですか」と言ってはいけないのか
部下が上司に相談しても、
「あとにして」と言われたり、
「きちんと答えてくれない」などという
話をよく聞きます。
相談に対応しない上司に問題がありますが、
部下からの声のかけ方にも問題があります。
◆「どうしたらいいですか?」と言わない
「協力会社の職長ともめています。どうしたらいいですか」
という相談を部下が上司にしたとしましょう。
上司としては
「自分で考えもしないで安易に人に答えを求めている」
と感じがちです。
そして「自分で考えなさい」と
言ってしまうこともあるでしょう。
そこで次のように相談するとよいでしょう。
「協力会社ともめたときはどう対応したのですか?」
「協力会社とのもめ事をどんなふうに切り抜けたのですか?」
こう聞かれると、
上司は自分の成功体験を伝えたくなるものです。
なぜなら部下の上司に対する尊敬の念が
この言葉に含まれるからです。
◆「今ちょっといいですか?」はだめ
「今ちょっといいですか」と
いきなり聞かれると、上司から
「後にして」と言われることがあるでしょう。
また一度「後にして」と言われると
部下は上司に相談しにくくなり、
勝手に仕事を進めて失敗してしまうこともあります。
そこで、その場でいきなり相談するのではなく、
「後で10分お時間をいただけますか?」と
まず都合を伺います。
もし上司に余裕があれば、
「今でいいよ」と言ってくれるでしょうし、
「じゃあ15時からでどう?」と
具体的な時間を指定してくれるかもしれません。
そうすれば、あなたも安心して相談に臨めます。
さらに、「10分」と所要時間の目安を伝えることで
上司に安心感を与えることができます。
◆「相談したいです」では真剣に向き合ってくれない
部下から「相談したいです」と
言われることは通常のことです。
しかしひと言加えて
「○○さんだから相談したいです」
と言われるとどうでしょう。
上司は部下から
特別な存在と感じられていると感じ、
より真剣に向き合ってくれるでしょう。
この3つのキーワードを使って、
上司と部下のよい関係を築きたいものです。
『仕事で悩まない人の相談力』
船見 敏子著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今回書いたことは「相談スキル」とも言います。
相談を受ける側の留意点はよく言われていますが
相談をする側には「相談スキル」が必要です。
若手社員にぜひ伝えてください。
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