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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年10月25日
NO2324
◆なぜ80時間超の残業をする社員の業務時間を減らせないのか
働き方改革で残業を減らそうとしても、
なかなか減らせない、という声をよく聞きます。
「80時間を超える残業をする社員がいて、
困っている」といいます。
ある建設会社での出来事です。
毎月80時間前後の
残業をしている社員Aがいました。
上司が何度も声がけをして、
残業を減らすように伝えましたが、
なかなか減りません。
Aさんは
「この仕事は大切で、私でないとできません」
と言います。
上司が仕事内容を見ても
本人の言う通りということで、
上司は「残業時間を減らすのは難しそうだ」
と考えました。
そこで、思い切ってAさんに
別の現場に異動してもらいました。
Aさんの仕事は、入れ替わりで異動してきた
社員に引き継ぎました。
すると、その80時間の残業は
消えてしまったのです。
引き継いだ人は大した残業をせずとも、
その業務をこなせたのです。
このケースでは
「人に仕事がついている」状態でした。
残業を減らし、効率的に行うためには
「仕事に人をつける」方法を考えないといけません。
例えば、「人に仕事がついている」状態では、
写真整理の方法が人によって異なる状態です。
一方、「仕事に人をつける」状態とは、
写真整理の方法が決まっており、
だれもがその手順で行っていることです。
ちなみに、Aさんは
異動後もしっかり80時間残業をしていました。
つまり現場の業務負荷の問題というより、
当人の特性によるところが大きかったわけです。
80時間の残業をすれば
時給2000円としても、16万円となります。
それが減るとかなりの収入ダウンとなり、
本人がいやがる気持ちも理解できます。
80時間は多すぎるにしても、
「会社から残業は20時間以内にせよ」と
言われている場合、不要な残業を
20時間しているケースもあるようです。
残業は、事前に上司に申告をして
行うのが基本です。
その際上司は本当に今日すべきことか、
あすでも良いのではないかと
判断しなければなりません。
「仕事に人をつける」仕組み作り、
そして上司が部下の時間管理をすることが、
働き方改革の決め手だと思います。
日経クロステック2024.06.27
天笠 淳著の記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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残業時間が減らず困っているというご相談は
弊社には毎週のように届きます。
少しでも建設会社の業務の効率化を果たせるよう
取り組みます。
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