どうすれば納得感の高い人事評価をすることができるのか【がんばれ建設2326】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年10月30日
NO2326
◆どうすれば納得感の高い人事評価をすることができるのか
人は認められたいという
承認欲求を持っています。
それを制度化すると人事評価制度となります。
しかし納得感のある評価制度を
どのようにして構築すれば良いか、
お悩みの方が多いでしょう。
限られた資源を分配する方法は
「必要原理」「平等原理」「公平原理」の
3つがあります。
◆「必要原理」とは、必要としている人に多くの資源を分配する方法です。
例えば、1級施工管理技士受験者に
受験講座費用を支給する、
CADオペレーターに高性能のパソコンを
貸与するなどがそれにあたります。
家族手当、出産祝金なども「必要原理」に伴う分配です。
◆「平等原理」とは、必要性や貢献度にかかわらず、資源を均等に分配する方法です。
懇親会費用、慰安旅行費用などの
福利厚生費がそれにあたります。
勤務年数に応じて昇給する制度、
勤勉度に対応する皆勤手当等は
平等原理で支払われる手当です。
◆公平原理とは、その人の「貢献度」に応じて資源を分配する方法です。
がんばった人には
多く分配するというやり方です。
貢献度の判断に納得感があれば、
これが一番「わかりやすい」と感じる評価方法です。
人事評価の基本は「公平原理」です。
「勤務態度」(経営理念、ビジョンに沿った行動)
「個人業績」(現場粗利)、「職務能力」に則って
評価する制度は公平原理に沿っています。
大切なことは「なぜそう分けたのか」を
説明できるようにしておくことです。
改めて、限られた資源を分配する方法には、
「必要原理」「平等原理」「公平原理」の
3つがあります。
「わかりやすい」と感じたれるためには、
目的に応じてこの3つのどれが適切かを
考えて選ぶことが大切です。
『「しやすい」の作りかた』
下地 寛也著を一部参考にしました。
*************************************************
【編集後記】
*************************************************
人事評価制度と賃金制度を解説した書籍を
現在執筆しています。
来年1月発刊予定です。
*************************************************