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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年11月13日
NO2328
◆なぜ叱られたいという若手社員が増えているのか
ハラスメントはよくないということが言われ、
部下を叱れない上司が増えています。
では「叱られる側」の部下は
どう考えているのでしょうか。
株式会社ライボの調査部門『Job総研』が、
682人の社会人を対象にオンライン上で実施した
「2023年 上司と部下の意識調査」によると
以下の結果が出ました。
叱られたい人と、叱られたくない人の比率は
以下のようです。
(どちらかというと叱られたい、
叱られたくない も含んでいます)
叱られたい 19%
叱られたくない 81%
叱られたい人を
年代別に集計すると以下のようです。
20代 23.8%
30代 17.0%
40代 17.1%
50代 7.1%
上司から「叱られたい」と答えた人の割合が、
若い世代ほど高くなっていることがわかります。
そして、叱られることを
肯定的に受け止めている人たち(129人)に
その理由を聞くと
自分の成長につながるから68.2%
自分をみてもらえている気になるから48.1%
客観的な評価が欲しいから48.1%
となりました。
つまり、成長意欲の強い若手社員ほど、
間違った考え方や行動を取ったときには、
きちんと上司に叱ってほしいと考えている
ということです。
ここで大切なことは叱り方です。
叱り方には3種類あります。
結果を叱る
行動を叱る
存在を叱る
結果を叱るとは、
測量ミスをした、クレームが発生したなどです。
行動を叱るとは、
時間、期限に遅れた、机の上が乱雑、
挨拶が不十分などです。
存在を叱るとは、
「能力が中学生並みだ」「親の顔を見てみたい」
などの言い方です。
結果が悪いとき、相手が責任を感じ
反省している場合は叱る必要はありません。
しかしその結果を他責(他人の責任にする)
にしている場合は、厳しく叱る必要があるでしょう。
行動を改めさせるために、
誤った行動を叱ることは必要なことです。
これは教育であり、OJTです。
存在を叱ることをハラスメントと言います。
これは決して行ってはいけません。
結果を叱る場合も、行動を叱る場合も、
部下の様子をしっかり観察することが重要です。
悪い結果を出したとき、心の持ちようを観る。
そして結果だけでなく、行動を観る。
このことで、部下は
「叱られることで自分の成長につながった」
と感じることでしょう。
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【編集後記】
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秋の研修シーズンになり毎日
全国を移動しています。
体調管理をしてがんばります。
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