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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年12月16日
NO2340
◆なぜ若手社員が飲み会の幹事をすると段取り力が身につくのか
建設業につきものの飲み会ですが、最近は
若手社員が好まないという現状があります。
なぜ若手社員が飲み会を好まないかというと、
お酒が好きではない、時間外に仕事の話を
したくない、プライベートと仕事を分けたい、
などがその理由です。
しかし私降籏は、
数多くの飲み会に参加した経験上、
飲み会から学ぶことは多くあります。
特に「幹事」をすることで
ビジネススキルを身につけることができます。
ここではあえて若手社員に
「幹事」を任せるメリットを記載します。
幹事を担当すると、段取り上手になります。
建設業は「段取り8分」と言われるほど
段取りを重視します。
その段取り力が飲み会の幹事をすることで
身につきます。
飲み会の幹事をやる3つのメリットを解説します。
◆工程管理の基礎が身につく
飲み会の段取りをする際、多くの工程があります。
・飲み会の企画
・企画を書面にして参加者に連絡
・参加者に日程の希望を取る
・日程の決定
・参加者の募集
・参加者に希望のレストランを募る
・レストランの予約
・当日の運営
・集金、支払
この順序を間違えたり、おろそかにすると
参加者から不満が出たり、
参加者が少なくなってしまいます。
また各工程に必要な時間を
見積もる必要があります。
多くの場合、業務をしながら
飲み会の段取りをするわけですから、
業務に支障がないよう最短の時間で
段取りをする能力が身につきます。
これは現場の工程管理をするのに
とても役立つスキルです。
◆調整能力が高まる
飲み会の準備をしていると
調整が必要な場面が多々出てきます。
参加者から次のような要望が
出ることがあるでしょう。
「その日程では参加できない」
「私は和食がいいのでイタリアンは嫌だ」
「○○さんの近くの席にして欲しい
(○○さんと隣の席にはして欲しくない)」
またお店からも次のように言われたりします。
「次の予約が入っているので
〇時には完全撤収でお願いします」
「近くのお客様のご迷惑になりますので、
大声での会話はご遠慮ください」
これら様々な要望に対応して、相互に調整して
「飲み会プロジェクト」を前進させないと
いけません。
これに対処することで「調整能力」が身につきます。
これは現場運営でも同じで、
飲み会の幹事をすることで、
顧客、協力会社、近隣住民の各種要望を
調整する能力を身につけることができます。
◆人間力が高まる
多くの人数が集まる飲み会と、
欠席者が多い飲み会の違いは、
幹事の「人間力」によるところが大きいです。
「○○さんが飲み会幹事として一所懸命に
準備しているので参加して応援したい」
「○○さんが幹事の飲み会はいつも楽しいので参加したい」
「○○さんと一緒にお酒を飲みたい」
参加者にこのように感じられる幹事だと、
多くの参加者が集まるでしょう。
これはひと言でいうと「応援される力」です。
○○さんを応援したいと思われる人になる
必要があるのです。
そのためには相手に対する思いやり、
目の前のことに対する努力、
そして相手との約束を守ること、
などを日々実践していることが重要です。
現場運営でも関係者から
応援される力は欠かせません。
「○○さんが現場で困っているから助けたい」
と周囲の人から思われる施工管理技術者に
なることで現場運営をスムーズにできるのです。
工程管理能力、調整能力、人間力が高まる
飲み会幹事をぜひ若手社員に勧めてみてください。
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【編集後記】
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私は飲み会も幹事も大好きです。
そのことで建設業界で長く居続けられたのかも
しれませんね。
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