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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年8月12日
NO2427
◆どうしたら入社後1,3,5,10年目の壁を乗り越えることができるのか
建設業界で長く働いていると、
誰しも必ず成長の途中で「壁」にぶつかります。
私自身、新入社員へこう伝えるようにしています。
「必ず1年目、3年目、5年目、10年目の壁が
ある。その時に仕事を辞めたくなる。」
この言葉の通り、どんなに順調に見える人でも
キャリアの節目には大きな試練が訪れます。
そして、その壁をどう乗り越えるかが、
今後の成長を大きく左右します。
◇1年目の壁:人間関係とミスマッチの壁
入社1年目は右も左も分からない状態で
仕事を覚えなければなりません。
上司や先輩との関係に悩む「人間関係の壁」、
想像していた仕事との違いに直面する
「ミスマッチの壁」が立ちはだかります。
この段階で「自分は向いていないのでは」と
感じる人も少なくありません。
◇3年目の壁:理想と現実のギャップ
3年目になると、基本的な業務は
こなせるようになります。
しかし、先輩のように結果が出せない、
自分の理想像とのギャップが埋まらないという
「焦りの壁」にぶつかります。
特に真面目で責任感が強い人ほど、
このギャップに苦しみやすい傾向があります。
◇5年目の壁:慢心や転職願望
5年目になると仕事がひと通りできるようになり、
余裕が生まれます。
その中で「もっとできるはず」
「別の世界でもっと挑戦したい」
という思いが芽生えます。
いわゆる「隣の芝生が青く見える壁」や、
「思い上がりの壁」です。
ここで転職を考える人も少なくありません。
◇10年目の壁:やり切った感と停滞感
10年目を迎えると「もうやり切った」
「自分をこれ以上変えるのは難しい」
という思い込みが出てきます。
その結果、成長が止まり、
停滞感に悩まされます。
これは一見ベテランに見える人にも
起こる厄介な壁です。
◇壁を乗り越えるために必要な2つのポイント
では、こうしたキャリアの壁を
どう乗り越えればよいのでしょうか。
1.「誰かのため」に働くという軸を持つ
壁を乗り越える最大のポイントは、
自分以外の存在を意識することです。
外国人労働者の中には、
家族や仲間のためにという強い使命感を持ち、
壁を難なく乗り越える人が多くいます。
家族のため
将来家を建てるため
仲間や後輩のため
このように「誰かのため」という
明確な目的を持つことで、
人は驚くほど強くなります。
逆に「自分が楽をしたい」
「自分さえ良ければ」という考えでは、
少しの壁でも挫折してしまいます。
一度立ち止まる勇気を持つ
もう一つ重要なのは、疲れ切った状態のまま
進み続けないことです。
日々の疲れは睡眠で回復できますが、
蓄積された疲れは休暇を取らないと
リフレッシュできません。
「壁を越えられない」と感じたら、
一旦立ち止まって自分の状況を
客観的に見直す時間を作ることが大切です。
◇日本の課題と私たちの働き方
日本は豊かになった一方で、
「自分さえ良ければ」「今が楽しければ」
という考えが広がりつつあります。
かつての日本は「子供のため」「日本を守るため」
といった使命感を持つ人たちが社会を支え、
私たちの豊かさを築いてきました。
しかし今、その精神を忘れてしまうと、
日本の未来は不安定なものになるでしょう。
結婚や子育てに対しても
「所得が低いから難しい」という声が
多く聞かれます。
しかし、35年前に私が結婚した当時の年収は
300万円に満たないものでした。
それでも「家族のために」という思いが
芽生えたことで働き方が変わり、
子供が生まれてからは父性が湧き出て、
さらに成長できました。
阪神淡路大震災発生後は、神戸のため、
国土を守るためという気持ちが強くなり、
ハタ コンサルタント株式会社を創業しました。
◆まとめ:目的が明確になると働き方が変わる
キャリアの壁を乗り越えるためには、
「誰かのため」という目的を持つ
疲れをリセットし、立ち止まって自分を客観視する
この2つが大切です。
建設業界は厳しい現場が多く、
責任も大きな仕事です。
しかし
「家族のため」「後輩のため」「地域のため」
といった誰かのための目的ができた瞬間、
人は驚くほど強くなり、衆知が集まり、
成長スピードが上がります。
今、壁の前で立ち止まっている方は、
ぜひ自分の働く目的を見直してみてください。
自分のためだけではない仕事の意義が見つかれば
壁を越えるヒントがきっと見つかります。
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【編集後記】
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今日はお盆休みの間で、
ゆっくりと仕事ができます。
多くの方のためになる原稿執筆します。
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社長ブログ