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社長ブログ

50歳を過ぎても活躍する建設技術者の共通点とは【がんばれ建設2373】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年3月31日
NO2373


◆50歳を過ぎても活躍する建設技術者の共通点とは



最近話題となった『人生後半の戦略書』

(アーサー・C・ブルックス著)に、

こんな言葉がありました。



「高いスキルが求められる職業ほど、

30代後半から50代前半で

キャリアが落ち込む傾向がある」



特にスポーツ選手は顕著で、

瞬発力や体力を要する種目では

20代でピークを迎え、

30代には引退を余儀なくされます。



ところが、知的労働者は、

自分が衰えていることに気づきにくいのです。

むしろ「自分は70代まで活躍できるはずだ」と

思っている人が多く、現実とのギャップに苦しみます。



調査によると、

ノーベル賞受賞者や科学者の多くが

「最も重要な発見」をするのは30代後半。

その後は、発見・発明の頻度は年齢とともに

減少していくことが分かっています。



では、年齢を重ねると

全員が衰える一方なのかというと、

そうではありません。



心理学者キャッテルは、

人間の知能には2種類あると説いています。



流動性知能(若さの知能)

 → 推論力・発想力・反射的な判断力

 → 20代~30代でピーク、40代以降は低下



結晶性知能(経験の知能)

 → 知識・経験の蓄積をもとにした判断力

 → 年齢とともに向上し、60代・70代でピークを迎える



この「知能のシフト」にうまく対応できる人は、

年齢を重ねても新たな活躍の場を

築くことができるのです。



たとえば、教員や講師、コンサルタントなど、

「伝える力」が求められる職業は、

まさに結晶性知能が活きる場です。



私たち建設業の技術者も、

同じで結晶性知能が活きます。

若い頃は、瞬発力や現場対応力で

結果を出してきたかもしれません。

しかし40代以降は、

「指導力」や「知識の体系化力」こそが

武器になります。



それには、「伝える力」を磨くことが大切です。

社内勉強会や面談、現場のOJTを通して、

学びや経験を発信していきます。

そうすることで、若手の育成にもつながり、

後進に尊敬される存在となるでしょう。



最後に、著者が語った言葉を引用します。



「若いときは、事実を生み出せる。

歳をとれば、その意味と使い方が分かるようになる」



若手のときは、

「発見」や「創造」が自分の仕事でした。

しかし、後半戦は「育成」と「伝承」が

大切な役割です。



50代になった今こそ、

「人生後半の戦略」を意識しながら、

自分のキャリアを再構築していきたいものです。


『人生後半の戦略書』

アーサー・C・ブルックス著

(SBクリエイティブ)を一部参考にしました。



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