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社長ブログ

AIは建設現場をどう変えるのか〜「様子見」のままでは生き残れない時代〜【がんばれ建設2470】

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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2025年12月3日
NO2470


◆AIは建設現場をどう変えるのか〜「様子見」のままでは生き残れない時代〜

「AIは人類が直面する最も重要な技術になるでしょう」
これは、Google CEOの
スンダー・ピチャイの言葉です。

建設業界では
「AI?それって現場には関係ないよね」
と思われがちです。
しかし、これはかつて
「インターネット」や「クラウド」が
登場したときと同じ構図です。
最初は懐疑的でも、気がつけば
社会インフラとして完全に根付いている
そんな未来がすぐそこに来ています。

最近では、医師と患者の会話を
AIがリアルタイムで文字起こしし、
診療記録まで自動生成する
現場が登場しています。
医師は「確認して送信」を押すだけ。
つまり、生成AIは
“チャット”という枠をすでに超え、
業務プロセスそのものを刷新する
フェーズに入っているのです。

では、建設現場に
AIはどう入り込むのでしょうか?

たとえば、以下のような活用が
現実味を帯びてきています:

工程管理AIが、過去の工事データをもとに
最適な工程を自動提案

品質記録や写真台帳を、
音声や画像から自動で作成

ドローン撮影の画像から出来形を自動判定

発注者との打ち合わせ議事録を
AIが要点整理し、翌日には報告書を作成

いま、「人がやっていたこと」ではなく、
「人しかできなかったこと」に
AIが入り込みつつあるのです。
しかもそれは、将来の話ではなく、
すでに一部の企業では始まっています。

建設業界の問題
人手不足、長時間労働、高齢化は、
いずれもAIによる生産性向上で解決可能です。
つまり、AIを導入すべき理由が、
建設業界には山ほどあるのです。

にもかかわらず、
導入に踏み切れない企業が多いのは
なぜでしょうか。
理由の多くは「様子見」「リスクが不安」
「今は忙しいから後回し」。
ですがその姿勢こそが、
会社の成長のブレーキになっています。

TikTokやNetflix、SHEINといった企業は、
AIによって従来の常識を覆す
「ゲームチェンジ」を起こしました。
建設業界でも、AIを武器にした企業が、
現場の常識を塗り替えていくでしょう。

特に日本は、
少子高齢化や人手不足という課題を
世界に先んじて抱える「課題先進国」です。
その課題の解決手段として、
AIほどふさわしいものはありません。

建設業界が保有する膨大な
施工データ・図面・日報・品質記録・写真。
これらは、AIにとって“宝の山”です。
つまり、AIを正しく実装できる企業にとっては、
これまでにない成長のチャンスでもあります。

いま、私たちに必要なのは、
「様子を見ること」ではなく、
「小さく始めて学びを得ること」。
AIの波は、慎重な企業ではなく、
勇気ある企業の帆を押し広げてくれるはずです。

「AIは人類が直面する最も重要な技術」
この言葉を、建設現場にいる私たちこそ、
胸に刻むべき時ではないでしょうか。


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