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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2026年1月19日
NO2486
◆ISO9001・14001が2026年に改訂予定~現場は何を準備すべきか?~
建設業の現場では、
品質と環境のマネジメントは、
顧客対応・安全確保・コンプライアンス維持に
直結する重要テーマです。
そしてその“基準”ともいえる
ISO 9001(品質)と ISO 14001(環境) の
両規格が、2026年に改訂予定となっています。
今回は、改訂のスケジュールと
現時点で判明している主な変更点を、
現場技術者の視点でわかりやすくお伝えします。
◆ISO9001:2026(品質マネジメント)改訂のポイント
【発行予定】
2026年7月~9月ごろ発行予定
移行期間:発行後 3年間(予定)
【主な変更点】(DIS案ベース)
・品質文化と倫理の重視
- 「品質文化」や「倫理的行動」の促進がトップマネジメントの責任に追加されます
- 技術者一人ひとりの“意識”も対象となり、日常の言動レベルが問われるようになります
・リスクと機会が“分離”される
- 従来一括りだった「リスクおよび機会」が明確に分けられ、
特に 事業中断(災害・資材不足など)への備えが強調されます
・変更マネジメントの導入
- 計画変更時に“なぜ変えるのか” “どう変えるのか”を明確に示す必要あり
- 設計変更や仕様変更が頻発する建設業にとって、非常に実務的な要素です
・内部監査が「プログラム」として明文化
- 監査の“目的”を明確にし、単なるチェック作業から、
改善活動へ昇華させることが求められます
◆ISO14001:2026(環境マネジメント)改訂のポイント
【発行予定】
2026年3月(JIS版は同年7月)
移行期間:同様に 3年間(予定)
【主な変更点】
・サステナビリティの強調
- 「4.1 組織の状況」において、持続可能性との整合性がより明確に求められます
- これは「環境方針」や「SDGs対応」の再整理が必要になることを意味します
・ライフサイクル視点の強化
- 資材の調達から廃棄までの全工程で環境影響を考える姿勢が強調されます
- 現場での施工だけでなく、協力会社の選定基準にも影響を与えます
・リスクと機会の「独立化」
- 「環境リスク・機会の洗い出し」が独立項目に
- 実務上は環境リスクマトリクスの見直しなどが必要になる可能性があります
・変更管理の新設
- 計画変更だけでなく、予期せぬ変更
(災害、法令改正、近隣対応など)への対応プロセスが要求されます
- 現場代理人の判断基準・連絡フロー整備がポイントに
・マネジメントレビューの明確化
- 考慮すべき内容が“インプット”として明示され、
チェックリスト化が進みそうです
◆現場技術者に今からできる3つの備え
1) 品質・環境に関する“意識”を日常業務で言語化する
- 若手社員への指導や、KY活動の中で
「なぜそれが重要か」を伝える機会を増やしましょう
2) 設計変更・工程変更時の記録を丁寧に残す
- 変更マネジメント強化に備え、変更の理由と
影響範囲の記録習慣を整備しておきましょう
3)「環境配慮型施工」や「脱炭素」を自分ごとに捉える
- SDGsやESGに関連する現場行動を、
具体的な“数字”や“事例”で説明できるよう準備を
◆まとめ:改訂は“負担”ではなく“武器”になる
ISOの改訂は、書類対応や再教育など、
どうしても“手間”に感じがちです。
しかし視点を変えれば、現場の改善活動や
若手育成のチャンスでもあります。
建設業は「品質」と「環境」の
信頼で成り立つ産業です。
2026年の改訂に向け、
今から“現場で活かせるISO”を
一緒に育てていきましょう。
社長ブログ