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ISO推進フォーラム1月例会

業務プロセスの標準化と適正化 ~スクリーン印刷基礎講座 「概要・基本編」~

業務プロセスの標準化と適正化 ~スクリーン印刷基礎講座 「概要・基本編」~
業務プロセスの標準化と適正化 ~スクリーン印刷基礎講座 「概要・基本編」~

今回は、 スクリーン印刷技術の第一人者。
株式会社エスピーソリューション 代表取締役 佐野 康氏を招き、
「 業務プロセスの標準化と適正化 ~スクリーン印刷基礎講座 「概要・基本編」~」
をテーマにご講演いただきます!

日 時 2023年5月19日(金) 14:00~17:00
会 場 ZOOMにて開催
参加費 一般参加:3,000円
ISO推進フォーラム会員:無料
対象者 ・これからISOを取得しようとする方
・自社のISOを見直したい方
・ISOコンサルタント、ISO審査員の方
※特に管理責任者の方に最適です。
ISO推進フォーラム入会について
(今後もこの会に参加したい方へ)
入会費:1,000円 年会費:10,000円

講演内容

  •  スクリーン印刷は、印刷塗膜が厚い事で他の印刷では不可能な数々の機能を付与することがで
    きます。紙、フィルムだけでなく各種プラスチック基材、ガラス基材、ガラス瓶、セラミック基
    板、シリコンウエハー、食品、衣服、繊維など非常に多くの材料に印刷され、インキ、ペースト
    もそれぞれの基材や機能に合わせた非常に多くの物が使用されています。

     しかしながら、未だに多くの方が、スクリーン印刷は、作業者の技量が必要で「管理困難」な
    印刷手法であると思い込んでいることも事実です。この理由は、スキージやスクリーン版、イン
    キ・ペーストの適正化が十分になされていない状態で、各作業者がピンポイント的な最適化を図
    ろうとしてきたからだといえます。このことは、スクリーン印刷は適正化が不十分でも「ソコソ
    コの印刷品質」を得ることができる汎用性の高さの弊害です。これが、スクリーン印刷のイメー
    ジを悪化させ、製造技術としての信頼性を低下させることになっていると思われます。

     スクリーン印刷は、インキ転移の原理から考えれば、最も安定した印刷工法だと言えます。な
    ぜなら、均一な厚みのスクリーン版の上を、ゴム製のスキージが摺動し、インキを押し出す原理
    だからです。実際に、スキージを手で操作する手刷りでも安定した印刷が可能です。スクリーン
    印刷にも理論があります。私が20年以上のコンサル現場での検証を重ね、実践してきた「ペース
    ト理論」です。この理論にもとづく「標準」に則ることで、プロセスを適正化し、高品質スクリ
    ーン印刷を実践することができます。

     本スクリーン印刷基礎講座は、経験のない方にもスクリーン印刷の素晴らしさを知っていただ
    き、他の確立された製造プロセスと同じように「標準」があり、高度な適正化が可能であること
    を理解していただくことを目的としています。

     一般印刷と呼ばれる、輪転機を使用するオフセット印刷、グラビア印刷やフレキソ印刷の技術
    は、2000年代初頭には、印刷品質の面では、国内の多くの企業が「技術限界」レベルに達して
    います。つまり、どの企業で印刷しても印刷品質はほぼ同じであると言えます。一方、多種多様
    な印刷物を手掛けるスクリーン印刷の場合、未だに多くの企業が「技術限界」の50%程度のレベ
    ルで印刷業務を行っていると思われます。このことは、今後の印刷プロセスの改善により、製造
    工程が安定し、印刷品質が向上することで、さらに市場やビジネスが拡大する可能性があるとい
    うことです。つまり、スクリーン印刷は、最も大きな「伸びしろ」がある印刷工法であるとも言
    えます。

カリキュラム

  1. ・スクリーン印刷とは? 特長と優位性
    ・スクリーン印刷3要素の適正化手順の新しい考え方
    ・スクリーン版の構造、スクリーンメッシュの理解と「標準」
    ・スクリーン印刷の4つのメカニズムの理解
    ・スキージの重要性とスクリーン印刷装置
    ・4つの印刷パラメータの適正化
    ・インキ・ペーストの印刷性能の理解 粘性と弾性
    ・印刷ライン幅による印刷膜厚決定メカニズムの違い
    ・印刷後のインキ乾燥のメカニズムとその重要性

講師プロフィール

  • 業務プロセスの標準化と適正化 ~スクリーン印刷基礎講座 「概要・基本編」~

    株式会社エスピーソリューション 代表取締役

    佐野 康Yasishi Sano

    スクリーン印刷技術の第一人者。
    1976年、国立鈴鹿工業高等専門学校金属工学科卒業の後、輸入専門商社にて、マイクロエレクトロニクス用の導電性接着剤、ポリイミドペーストなどの開発営業職に従事。1988年、業務でスクリーン印刷に出会い、技術の素晴らしさと大きな可能性を感じ、1990年、スクリーン製版会社に転職。1994年からは、スクリーン印刷装置メーカーに移り、印刷プロセス技術担当として、国内外の顧客に印刷技術サポートを行いながらスクリーン印刷技術を追求した。

    2000年10月、株式会社エスピーソリューションを設立、技術コンサルティング業務を開始。以来、22年間、韓国PDP(プラズマディスプレイパネル)、MLCC(積層セラミックチップコンデンサー)メーカーや国内、FPC(フレキシブルプリント基板)などエレクトロニクス関連から加飾、グラフィック関連の企業等約80社に対し、技術支援業務を行ってきた。近年は、印刷装置メーカー、製版メーカーと協力して高品質スクリーン印刷の「標準」の確立と普及活動を通じ、スクリーン印刷のイメージ、信頼性を向上させるべく活動を行っている。2019年より、日本印刷学会技術委員会スクリーン印刷技術研究会主査。

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