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①「ISOで儲けるには」


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1.「儲かるISOのポイント その1」

「ISO認証取得しても、書類が増えただけで何もいいことがない」
「審査の前に、担当者が書類を作成しているだけで、他の社員はISOに全く関与していない」
そしてついには「こんなISOはもう止めたい」ISO認証取得企業より、こんな声が聞こえます。
ところが一方で「ISOを構築し運用することで、社員が育ち、お客様の評価があがった」
「ISOをきちんと運用することで、原価が下がった」という会社もあります。
両者はどう違うのだろう、と調査しつくした結果、いくつかの特徴が見つかりました。そして、それらを“儲かるISOのポイント”としてまとめました。

ISOを深く理解して、業績アップにつながるツールとして活用していただくために、これから「儲かるISO」のポイントをシリーズでお伝えします。

①儲かるISOってなに?
次式は、会社の業績を示すものです。損益計算書といいます。
売上げ(完成工事高)
―)変動費(工事原価)
粗利益
―)固定費(販売費、一般管理費)
経常利益
このうち、継続して経常利益をたくさん(例えば、売上げに対して10%程度)出している会社を、業績のよい会社といいます。
さらに、この式を見てわかるように、経常利益を増やすためには、
1.売上げを増やす

2.変動費を減らす

3.固定費を減らす
の3つの方法があります。
つまり業績を上げる(儲ける)ためには、上記1、2、3を実践する必要があるのです。

②儲けるための要求事項?
儲けるためには、1変動費ダウン、2固定費ダウン、3売上げアップを実践する必要があることをお伝えしました。
つまり、「儲けるISO」を実践するには、この3つの実践を、ISOの運用を通して実施するということになります。
では、どの要求事項を実施すると業績アップにつながるのでしょうか。ここではISO9001の要求事項を分析してみます。
1.すべてに効果的な要求事項
1) 品質方針(ISO9001 5.2)
2) 目標管理(ISO9001 6.2)
3) 内部監査(ISO9001 9.2)

2.変動費ダウンに効果的な要求事項
1) 設備の管理(ISO9001 7.1.3)
2) 5Sの徹底(ISO9001 7.1.4)
3) 品質計画(ISO9001 8.1、4.4.1、7.5.3)
4) 供給者の評価、選定(ISO9001 8.4)
5)  施工管理(ISO9001 8.5)
6)  実行予算書のチェック、工事精算書のチェック(ISO9001 9.1.1、9.1.3)
7)  儲かる不適合の定義(ISO9001 8.7)

3.固定費ダウンに効果的な要求事項
1) 責任と権限(ISO9001 5.3)
2) 報連相の徹底(ISO9001 5.2.2、5.3)
3) 教育、訓練(ISO9001 7.2)
4) 是正処置(ISO9001 10.2)
5) 予防処置-リスクと機会への取組み(ISO9001 6.1)

4.売上げアップに効果的な要求事項
1) 顧客重視、顧客満足度の把握(ISO9001 5.1.2、9.2.1)
2) 顧客要求事項の把握(ISO9001 8.2.2)
3) 顧客開拓戦略(ISO9001 8.2.1)
4) 設計、開発(ISO9001 8.3)

これらの要求事項を、「業績アップ」を意識してシステム構築し、運用することが、「儲かるISO」の第一歩です。
次回以降、それぞれに要求事項について儲かるISOのポイントをお伝えします。

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