柏木建設株式会社|社員と共に成長する組織を目指して
~世代を超えて働きがいのある会社へ~
埼玉県さいたま市に拠点を構える柏木建設株式会社様は、建築工事を専門とする地域密着型の建設会社。
昭和38年の創業以来、堅実な歩みを重ね、現在は二代目の代表が舵を取っています。
事業承継を経て、組織の新たな方向性を模索する中、ハタコンサルタントとの出会いが転機となりました。
今回は、同社が歩んできた変化の過程と、今後の人材育成への想いについて話を伺いました。

創業60年を迎える地域密着の建設会社
「当社は建築工事に特化し、土木工事は行っておりません。
昭和38年に父が創業し、私は二代目として経営を引き継ぎました」
そう語るのは柏木建設代表の宇津城美奈子氏。地域に根差し、
着実に信頼を積み重ねてきた同社は、建設業界にありがちな拡大路線ではなく、
「堅実に、真摯に」という姿勢を貫いています。

“社内に答えがない”からこそ、外部の目線に期待
同社とハタコンサルタントの出会いは、ISO9001の導入支援がきっかけでした。
「当時はISOのサポートをお願いする程度で、それ以外の可能性には正直気づいていませんでした。
でも、私が事業を引き継いだばかりの頃で、会社の進むべき方向も、
何をどう変えていくべきかも明確になっておらず、漠然とした不安がありました」
創業者と考え方の違いに悩みつつ、新たな時代に合った経営への模索が始まっていた中で、
建設業に特化した外部の専門家の目線に、可能性を感じたといいます。
「社内に免疫ができてきた」ことが大きな変化
「これまでは、限られた場面での関わりが中心でしたが、
今後はより深く、組織運営の部分にもご指導いただきたいと考えています」
過去には新入社員研修やISO対応など、ピンポイントでの支援が多かったのですが、
継続的な関わりを経て、社員の中にも“外部コンサルと協働する”ことへの理解と受け入れが進んでいます。
「今回、本格的に組織改革に着手していくにあたって、“ハタコンさんにお願いする”という話をしても、
社内に抵抗感はほとんどありませんでした。今までの下地があってこそ、スムーズに動き出せたと感じています」
“世代間ギャップ”を越え、共に育つ組織へ
「社員育成の上で、世代ごとの価値観の違いは避けて通れません。
でも、若い人がすぐに辞めてしまうのは“世代の問題”ではなく、
会社側の受け入れ体制が整っていないことが原因だと考えています」
宇津城氏は、若手社員に対するアプローチの仕方にも意識を向けています。
「『甘い』『もっと厳しく』という声もありますが、
大事なのは“どうすればこの会社で働きがいを持ってもらえるか”ということ。
どの世代にも共通するこの目標を、みんなで共有しながら育成を考えていきたいです」
そのためには、社内だけで完結するのではなく、
外部の視点やアドバイスを取り入れることが不可欠だということです。
「さん付け呼称」もその一歩。見える変化を育てていく
「最近、社内では“さん付け呼称”の取り組みを始めました。
まだ効果が見えにくい部分もありますが、
目に見える変化を一つでも起こしていくことは、組織改革の第一歩になると思っています」
社員が“自分ごと”として組織の変化に関わっていくには、納得感のあるきっかけや後押しが重要です。
ハタコンサルタントのような外部の存在があることで、
“上からの押し付け”ではなく、“客観的な助言”として社員に届きやすくなるといいます。
「みんなで考え、動く」一体感のある組織へ
「世代の違いはあっても、目指す方向は一つに。
育成のゴールを共有し、世代を超えて学び合える組織を作っていきたい。
そのためにも、引き続き外部の支援を受けながら、社員が主体的に動ける土壌を整えていきたいと思います」
柏木建設が目指すのは、“教える組織”ではなく、“共に考え、共に成長する組織”。
変化を恐れず、一歩ずつ、確実に進んでいく姿が印象的です。
