御社のご紹介をお願いいたします
大阪府に本社を構える岸本建設は、土木事業を行う会社です。
1943年（昭和18年）に『岸本組』として創業して以来、土木工事の専門業者として活動してきました。
その方針は、多様化が叫ばれるこれからの時代も変わりません。
国土を守るという役目は他の仕事を“つまみ食い”していては務まらないというのが岸本建設の考えです。
だからこそ、これからも『生涯土木』を掲げ続け、ブレない思いを持って、愚直に取り組んでまいります。
Hatacon Movie を導入した部門・部署を教えて下さい
経営企画部
主に採用等の人事に関する業務と、その他経営課題全般
（制度・教育等）に取り組んでいます。
Hatacon Movieを導入いただいた経緯と、その際にお持ちだった課題についてお聞かせください
Hatacon Movie導入のきっかけは、株式会社大林組が運営する
「事業と技能のあとつぎ支援センター」に問い合わせをしたことでした。
当時、弊社内で抱えていた人材育成やスキル転換に関する課題について、
センターを通じてハタ コンサルタント株式会社 代表取締役の降籏様とお話しする機会がありました。
その中で、建設業に特化した教育支援を行っている同社の存在を知り、関心を持つようになりました。
後日、案内いただいた対面セミナーに参加し、実際に提供されているコンテンツ内容に触れることで、
「これは現場を知らない若手社員や、あらためて知識を整理したい中堅社員にとっても非常に有益だ」と実感しました。
動画を通じて、いつでもどこでも学べるという点も、忙しい現場との両立を考えると大きな魅力でした。
こうした背景から、社内の人材育成ツールとしてHatacon Movieの導入を決定しました。
Hatacon Movie導入に際して、苦労したことは何かございましたか？
セミナーの受講については特に大きな苦労はありませんでしたが、
Hatacon Movieの導入後、社内での活用体制づくりにおいて課題がありました。
特に、「誰に」「どの動画を」「どのタイミングで」見てもらうのかといった運用設計を明確にする必要があり、
社内教育としての体系化に時間を要しています。
また、業務の合間で動画を視聴する習慣をどう根付かせるかも難しく、
管理者側のフォロー体制や進捗確認の仕組みづくりも含めて試行錯誤している段階です。
現在も社内での定着には至っておらず、より効果的な運用方法を模索しているところです。
Hatacon Movie導入後の変化・効果についてお聞かせください
Hatacon Movie導入後、セミナーを通じて得られた学びは非常に有意義でした。
特に、教育体系の具体的な構築方法や、管理職として押さえておくべき基礎知識について
理解を深めることができたのは大きな成果です。
社内の教育体系については、まだ完成には至っていませんが、現在まさに整備を進めている段階であり、
今回得た知識をベースに具体的な施策へとつなげていこうとしています。
一方で、Hatacon Movieそのものの活用については、
まだ十分な効果を実感できるほどには取り組みが進んでいないのが実情です。
導入当初の想定では、幅広い社員に視聴してもらうことで学習の機会を提供し、
知識の底上げを図ることを目指していましたが、
実際にログイン・視聴しているのは現場の実務担当者が中心となっており、
管理職層や管理部門の社員の多くがログインすらしていないという状況が確認されました。
ただ、その事実を可視化できたこと自体は大きな気づきであり、今後の運用改善につながると捉えています。
今後は、管理職層の関与を高めるための仕組みづくりや、視聴状況のモニタリングを含めた社内への働きかけを強化し、
効果的な活用へとつなげていきたいと考えています。
今後の展開や予定をお聞かせください
今後の展開として、教育体系の構築や人材育成に取り組む以前に、
まずは社内における「管理職の役割と責任」の定義を明確にすることが必要だと感じています。
現在の状況では、管理職に与えられている権限や果たすべき責任について、明文化されたものがなく、
社員一人ひとりの認識にばらつきがあることが大きな課題となっています。
中には「教育は現場で自然に行うもの」と捉えている社員もおり、それが体系的な育成の障壁になっています。
この状態では、管理職自身が「自分が何を学ぶべきか」が見えず、
その結果、若手社員に対しても「何ができれば管理職になれるのか」という指標が不明確なままです。
これでは組織としての人材育成が機能しないため、まずは役割と責任の再定義を行い、
教育や成長の基準を社内にしっかりと共有していくことが必要です。
今後は、こうした根本的な部分から見直しを進め、
組織として持続的に人材を育てていける体制づくりに取り組んでいきます。
