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受講企業の声

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受講企業の声
株式会社神鋼環境ソリューション 様 企業内セミナー事例

株式会社神鋼環境ソリューション
安全健康管理部 部長 兼 安全計画室 室長 大野 公一 様
安全健康管理部 安全計画室 主任部員 吉川 和康 様

株式会社神鋼環境ソリューション 様 企業内セミナー事例

企業内セミナー・コンサルティング
ー安全を支える技術と人材育成のこれからー
会場
株式会社神鋼環境ソリューション
株式会社神鋼環境ソリューション
https://www.kobelco-eco.co.jp/

海外からの技術導入に伴う分社独立から始まった歩み

神鋼環境ソリューションの概要についてお教えください

神鋼環境ソリューションの前身は神戸製鋼所で
琺瑯(ホーロー)製の洗面器や日本酒の貯蔵タンクを製作していた同社琺瑯部です。

その後、化学工業の業界へ展開していく上で、
世界的なグラスライニングメーカーであるアメリカのファウドラー社の技術を導入し、
神戸製鋼所としては初めての外国資本との合弁により、1954年に「神鋼フアウドラー」という社名でスタートしました。

※グラスライニングとは鉄板にガラスをコーティングして腐食性を高める技術

当社の本社所在地も神戸製鋼所との縁が深く、神戸製鋼所が創業した地に現在の本社ビルがあります。
まさに、神戸製鋼グループのDNAを受け継ぎながら、独自の技術と事業領域を展開してきた企業です。



環境分野への展開と再編の歴史

社名に「環境」とありますが、どのような由来ですか?

当社創業のビジネスはグラスライニング製のタンクの製造ですが、
その後、1957年に水処理装置のビジネスに参入し、1962年には冷却塔ビジネスに参入、
1991年にはPCB処理ビジネスにも参入するなど、環境関連事業へと事業領域を広げていきました。
また、グラスライニングのビジネスでも化学工業用の機器に加え、医療・ファインケミカル機械の分野にも拡大しています。

一方で神戸製鋼所は廃棄物処理のビジネスを展開しており、
この神戸製鋼所が保有していた廃棄物処理の部門と事業統合したことにより、
2003年に会社名を「神鋼環境ソリューション」へと改め、
現在の3本柱である「水処理」「廃棄物処理」「医療・ファインケミカル機械」という事業構成が確立しました。

さらに2018年には、IHIグループの廃棄物処理の事業会社(IKE社)と統合。これによりIKEからの人材も加わり、
現在ではさまざまなバックグラウンドを持つ社員が共に働く、多様な人材が集まった会社となっています。

研修導入のきっかけは「現場の変化と災害の増加」

社員教育に力を入れておられますが、そのきっかけをお教えください

事業の拡大とともに、現場での災害も目立つようになってきました。
特にIKEとの統合以降、異なる社風や業務プロセスが混在し、
コミュニケーションの齟齬が災害・事故のリスクを高める要因になっていたと考えています。

そうした背景のもと、「何か手を打たなければならない」という危機感から、
現場代理人のマネジメント・マインドの向上を目的とした安全研修の導入を検討することとなりました。
最初に水処理部門が研修を導入したハタコンサルタントの降籏講師による研修を視察し、
その内容に感銘を受け、全ての現場代理人を対象とした社内での導入が本格化しました。

受講した社員から「社内の研修とはまったく違う」「話の切り口が新鮮だった」「こんな話は初めて聞いた」との声が多く、
特に研修を通じて「自分がどう見られているかを理解できた」「言葉の伝わり方を意識するようになった」といった、
内面の変化が見られたことは大きな成果でした。

明確な成果として表れた「墜落・転落災害ゼロ」

現場代理人研修を実施した結果、成果は上がりましたか ?

当社は「墜落・転落」「挟まれ・巻き込まれ」「飛来・落下」の災害を重点災害と位置づけ、
その撲滅に向け安全の研修以外にも様々な取り組みを展開してきました。
ようやく、ここ3年間、毎年発生していた「墜落・転落」災害と「挟まれ・巻き込まれ」災害は
2024年度発生ゼロとなりました。
結果として、当社単体での休業災害は10年ぶりに発生「ゼロ」となりました。

残念ながら、軽微な被災で済んだものの「飛来・落下」の災害が発生しており、
2025年度こそは、完全に重点災害の撲滅を達成したいと取り組んでいるところです。
災害・事故に対する現場代理人の意識を変えて行動の変容を促すことを目的に研修を行っていますが、
現場で研修にて学んだ安全文化が根づいていってくれることを期待しています。

設計・工務部門への研修拡大と「本質安全」への転換

今後計画されている教育についてお教えください

現在、当社では研修対象を現場代理人から設計・工務部門へと拡大しようとしています。
というのも、安全を現場で確保するには、設計段階での配慮が欠かせないからです。
施工時、メンテナンス時の安全を考慮した設計をすることで、後々の手戻りや安全対策のコストを削減できます。

また、工務部門が行う資機材調達の遅れ、実力や経験不足の施行ベンダーへの発注が、
現場の工程にしわ寄せを与え、結果的に無理な作業を強いることになるケースも少なくありません。
「後工程はお客様」とよく言われますが、設計や工務を担う社員も災害・事故を防ぐ「最前線」でもあるのです。
こうした意識を育むためにも、今後は上流工程の部門にも研修の幅を広げていきたいと考えています。

ハタコンサルタントへの今後の期待

ハタ コンサルタントへ今後期待されることがあればお教えください

ハタコンサルタントには、これまで現場代理人研修において成果をあげていただきました。
単なる知識の伝達にとどまらず、
社員一人ひとりの意識や行動を変えるきっかけを与えていただいたことに、深く感謝しております。

今後は、安全領域にとどまらず、設計・工務部門や、さらに違う職種への展開も含めて、
広範囲な人材育成のご提案をいただければと思います。
特に「信頼される上司とは」「部下にどう見られるべきか」といった視点でのマネジメント研修など、
より一層踏み込んだ取り組みにも期待しております。



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ハタ コンサルタントについて

ハタ コンサルタントは建設業に特化したコンサルティング会社として25年以上の実績を誇ります。建設現場経験のあるコンサルタントが担当するため、机上の空論ではなく、実際の建設現場で使えるノウハウや知識を授けることができます。

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